サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所のレビュー・感想・評価
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主人公の心の葛藤を見事に描いた秀作
ドラマと歌を上手く組み合わせ、しっかりとしたメッセージが伝わってくる作品です。
LGBTQのコミュニティがリアルに描かれ、とても関心深いのだが、観終わると、人は皆ある意味でマイノリティ層に属している、と気付かされる。
人の心と人が生きていくというリアルがこの映画にはあります。
何度か観直したくなる作品でした。
美しい!
黒人・ゲイ・シングルマザー家庭という重いテーマにも関わらず、ミュージカルタッチで描かれていて思ったほど鬱々とした気分にならずに観れる。
また、映像・歌が美しく、主役の男の子もとても美少年。
映画は比較的爽やかに描かれてはいるものの、テーマは本当に重く、胸が痛くなるシーンもあった。
ただニューヨークのサタデーチャーチは実際にあるらしく、とても希望もあると思った。
思わず泣けた!
観る前は黒人の少年が主人公で、LGBT が題材の映画ということで、あまり馴染みが薄く不安がありました。しかし、観てみるととても良かった。単なるドラマなだけでなく、ミュージカルタッチな箇所も心地よく、主人公の少年やその友達が時折歌う曲は、感動的で涙が流れるくらい素晴らしかった!
是非、劇場で観て欲しい映画でした。
キャストが素晴らしい!
全員が現実にその場にいるような存在感を放っていて惹きこまれた。主演のルカ・カインは、父親の死による喪失感、思春期の焦燥感、トランスジェンダーとしての苦悩などがごちゃ混ぜになった感情を繊細に演じ切っていて、特に目の演技が印象的でした。最後のダンスシーンはドキュメンタリー映画の『Rize』のようなリアリティとパワーに満ちている。
主演の子の演技が素晴らしく、ハイヒールを履いた時に見せる表情にはこ...
主演の子の演技が素晴らしく、ハイヒールを履いた時に見せる表情にはこちらもウットリしてしまうほど。
ラストカットは圧巻でした!
以上は良かった点。以下気になった点。
ミュージカル風…ということで登場人物が突然歌い出すのですが、分かっていても馴染めなかったです。歌詞の意味とキャラクターの心情がリンクしているように感じず、中途半端な所で歌い終わったりするので消化不良!
あとは…すごく個人的に女性の顔が好みじゃなくって苦痛でした。歌う表情も受け入れられなかった(TT)
辛い人生を選んでも、自由
ミュージカル「Rent」を思わせる秀作。辛い人生を選んだとしても人は自由だ、というメッセージにぐっと来ました。音楽、歌、ダンス、ニューヨークのゲイカルチャーの表現などが、クール。主人公の男の子の顔が輝いていて、美しかったです。
ジョン・カーニー監督の映画を彷彿
若くして自分の性に疑問を持ってしまった青年が、家族や周囲から反発をくらい、自分を居場所を探す感動作なのですが、主人公の繊細な歌声もあいまって、青年のさり気ない心の動きや表情の変化に引き込まれました。ラストには思わず涙・・・
心の声が溢れだして歌になる という感じで、歌がドラマを邪魔しておらず、こういうミュージカルタッチの映画もいいなと、作品の世界に浸りました。
ミュージカルというかジョン・カーニーの「ONCE ダブリンの街角で」「シングストリート」を思い出す作風。
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