「Genius」バーナデット ママは行方不明 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
Genius
うん。良かった。
ケイト・ブランシェットが風変わりな専業主婦バーナテッドを演じていました。人嫌いでご近所さんとも仲良くできず、トラブルを起こしがちだが、夫のエルジーを愛しているし、娘のビーとは母親というよりも親友のように仲良し。
ジーニアスというのは人と違うものなのだ。天才的な建築家なのに才能を発揮できず、専業主婦をしているが、頑張って普通の主婦らしくしようとしてもできる訳がないのだ。普通の人には理解し難いものなのだ。
だからあの風変わりなバーナテッドは何もおかしくないし、努力もしているが、普通に出来なくてもそれがバーナテッドなのだ。
なのに夫のエルジー、その秘書になったビーの同級生のママ、FBIの捜査官、精神科医の女医のがおかしくないか?
突然消えたバーナテッドだが、そりゃあ消えたくなるわ。分かり合ってると思ってた夫が、周りに感化されて自分を異常だと決めつけるのだから。
でもそうすることで、今まで閉じ込められていた殻からやっと脱出でき、自分らしくなっていくバーナテッドがとてもかっこよくて良かった。
そして本来の家族の姿になれて本当に良かった。
うん。良かった。
車の中でビーとバーナテッドが
シンディ・ローパーのTime After Timeを熱唱してるシーンが良くて、バーナテッドがいろいろ辛いのだろう泣き出したら、こちらまで目頭熱くなった。
エンドクレジットでもシンディ・ローパーの
Time After Time流れて、めちゃくちゃ素敵すぎて、シンディ・ローパーのアルバムをポチッた。
Qooさん、共感&コメントありがとうございます!ケイト・ブランシェットさんは『TAR』が圧巻すぎて私の映画鑑賞史上ベストなのですが、本作は『TAR』後の公開ながら、『TAR』前に撮影されていると知って、ケイト・ブランシェットさんの圧巻ぶりはどの作品でも共通だなと再認識した作品です!
『エリザベス』以来、私の心を鷲掴みにされております!