劇場公開日 2019年8月9日

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「詰め込み過ぎた祭典」劇場版 ONE PIECE STAMPEDE 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5詰め込み過ぎた祭典

2020年3月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

劇場版ワンピース14作目で、アニメ化20年記念作品。
前作『~GOLD』のレビューでも書いたが、原作漫画もアニメも見ていない非国民で、劇場版だけは見ている邪道者。
でも、メインキャラの設定ぐらいは知ってるし、“○○編”などのTVシリーズの直接的な続きではなく、本作は本作で軸となる話で進んでいくので、見ていない者でも見れるのは有難い。

海賊の海賊による海賊の為の祭典“海賊万博”が開催。
目玉となる“海賊王ロジャーの遺した宝”を巡って、ルフィら麦わらの一味や世界中から集まった海賊たちが苛烈な争奪戦!
ハリウッドの某海賊も及ばないほど出るわ出るわの強烈個性的の海賊たち。おそらくこれまで彩ってきた海賊たちの登場で、ファンなら目移りするほど興奮ものだろう。
その大混戦はさながら、『ドラゴンボール超』の“力の大会”的な…!?

しかし、この祭典には罠が。
主催者フェスタが海軍と結託して海賊たちを一網打尽にする“バスターコール”が発動。

そこへ、元ロジャー海賊団で「“鬼”の跡目」と言われたバレットが乱入。
破壊の限りと最強を自称するバレットにルフィたちは挑むも、その圧倒的な力に大苦戦し…。
その強さ、また『ドラゴンボール』で例えるなら、フリーザやブロリーやジレン級!

圧倒的な力の差に、ルフィは敵対するライバル海賊たちや革命軍や海軍と手を組んで、挑む。
麦わらの一味はそれぞれ別行動ながらも、キャプテンを信じる。中でも、いつもならへなちょこ役のウソップに熱い見せ場あり。
お宝争奪戦にバスターコールにバレット…。
シリーズ史上最大規模と言われる事件と危機に巻き込まれたルフィたちは果たして…!?

冒険、笑い、大イベント、強敵、大バトル、熱い友情…。
本当に『ワンピース』って、少年ジャンプの超ド王道。
先にも述べた通り、お陰で単純に見れるが…、今回はちと単純過ぎた。

“海賊万博”なるメイン設定はあるが、話らしい話はあって無いようなもので、バレットとの怒涛のアクション推し。
確かに大スケールの大バトルは大迫力だが…、延々それの繰り返し。
終盤、いよいよ反撃となる一番の盛り上がり所で、何だか疲れてちと退屈してしまった…。
全編ド派手な見せ場アクションの連続ではなく、メリハリが必要。色々詰め込めばいいってもんじゃない、その例。
また、取り敢えず人気キャラをたくさん登場させておけ!…とか、各々わざわざ必殺技名を叫んでからの繰り出しとかが、何かチープさを感じて…。

バレットは確かに超が付くくらいの強敵だ。でも、磯部勉氏の声は凄味があるものの、キャラ自体にはあまり魅力を感じず…。
『ワンピース』は劇場版しか見ていないが、敵キャラでは『~Z』のゼットが良かった。
ストーリー的にも、ナミとその相棒の知られざる過去と友情を描いた前作『~GOLD』や感動してついついレビューを書いてしまった『エピソード・オブ・チョッパー』の方が良かった気がする。
『ワンピース』最大の祭典作であったのに…、自分にとってはまあまあの祭典。
あくまでもこれは『ワンピース』を見ていない非国民で邪道者の一意見なので、ファンの方なら最高に楽しめる筈。気にしないで下さい。

ゲスト声優では、フェスタ役のユースケ・サンタマリアのあまりの上手さにびっくり!
全く本人とは気付かなかった…。
TVバラエティーではいい加減イメージだけど、『あゝ、荒野』では名演魅せたり、実は多彩な才能の持ち主なんだなぁ、と。

近大
近大さんのコメント
2020年3月31日

kossyさん

自分は、
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ドラゴンボール』は原作漫画もアニメも映画も見て、
『名探偵コナン』は昔は原作漫画もアニメも見ていましたが、今は劇場版だけ見て、
『ワンピース』はレビューの通り…って感じです。

ちなみに、『ポケモン』は去年のハリウッド実写版だけ見ました…(^^;

近大
kossyさんのコメント
2020年3月31日

『ワンピース』や『ドラゴンボール』は原作もTVも映画も見てませんが、ドラえもんやコナンだけは劇場版だけ見てます!

kossy