「もう一つ欲しかったなぁ…」劇場版 ONE PIECE STAMPEDE かげや ひろむさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一つ欲しかったなぁ…
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前作の「GOLD」が個人的にはあまりにも御粗末過ぎたので、今回半信半疑で観てましたが…なかなか良かったと思います。キャラの動きも迫力ありましたし、歴代のワンピースキャラが画面の端々に出ているのを目で追ってしまう楽しみは20周年作品ならでは、と思いました。
ただ残念だったのは、今回の敵役、バレットのキャラとしての掘り下げが浅すぎた。圧倒的な強さと反比例してキャラクターの個性、背景をサラっと流してしまった為、あまり印象に残らないんじゃないかなぁ、と。例えばバギーさんとのサシのやり取りでもあれば、「あぁ、今回の敵ってロジャー海賊団のクルーなのね」って実感できたでしょうが…あのままだったらフツーに「ロジャーに負けたインペルダウンの脱獄囚」でも良かった気がするんです。比較するなら、「Z」でのゼファー先生の背景描写って凄く巧かったと思うので、あそこまで魅力的な敵役になったんじゃないかな、と思いますので、その点バレットは凄く勿体ないキャラになってしまったな、と感じたのが率直な感想です。
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