ReLOAD リロードのレビュー・感想・評価
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アイデアは良いのだが、圧倒的な暴力嗜好に違和感。そして米国人のストレス鬱積を感じる
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ニコラス・ジエニー監督による2016年製作のアメリカ映画。原題:Beta Test。
ひき籠りの若者の家に新しいゲームが届いた。ミッションを与えられ、それを時間内にクリアするタイプのゲームで、それを始めたが、やけにリアル。夢中になって遊び、ゲームの中の主人公として、何人かを撃ち殺したりもした。しかし、ゲームの中の主人公は特別な機器を据えられた現実の人間であり、起きていることは実は全て現実であった。ということで、映画として、とても面白いアイデアとは思った。
ひき籠りだった若者がゲーム内のタフガイ主人公と協力して、家の外へ出て敵(世界制覇を目指すトップに率いられる企業軍団)と戦うことになるという展開も、面白いアイデア。ただ、敵は生捕り指令の下で肉弾戦を挑んでくる中、タフガイは銃も加えて敵を殺しまくるのが、どうもいただけない。銃規制推進の米国社会を揶揄している様にも思えた。
最後、死んだ敵企業トップに変わり、若者がトップとなってハッピーエンド。ただ、圧倒的な力により殺人・体制変更に抵抗がないストーリー設計に、米国人の感性の病みとストレスの鬱積を感じ、恐怖感を覚えてしまった。
製作ニコラス・ジエニー、脚本ニコラス・ジエニー、撮影マイケル・ボイドスタン、
美術カット・オーディック、編集ジェイ・ソムセン
出演マヌー・ベネット、ラレンズ・テイト、リンデン・アシュビー、ケボン・ストーバー、ブランディ・コップ。
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