ブルー・マインドのレビュー・感想・評価
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少女性
かなり好き。
少女性って言うんですかね。思春期のあの感じ。性的に進んでる子は仲間内で1目置かれるし、それがカッコよくて大したことない男とヤッちゃうみたいな。そういう話をクラスで大声でするのが所謂マウントで……みたいな
分かってくれない親に反抗はするけどもその実両親のことは愛していたり、仲がいい女友達への好きの感情が恋愛とごっちゃになったりとか。こういうのをひっくるめて少女性って言ってもいいんじゃないでしょうか
ラストシーンの母親への電話は、両親の心を極力傷つけまいとするミアの優しさにグッときました。
真実を伝えず、今までの感謝や、別れの言葉も言わない。言えなかった。
ミアの両親を毒親だとは思いません。親子でお互いに愛し合っていた関係だったと思います。
あとジアンナは目の演技が凄く良かった。ミアとジアンナが見つめ合うシーンは度々出てきますが、その度にジアンナの表情で「あ、ちょっと恋愛感情あるな」って言うのが分かるんですよね
ミアは最初から最後までジアンナのことを見つめていたし、性に奔放な2人だからこそそういう内に秘めたお互いへの気持ちが美しく見えて良かったです。
いつかもっと大人になってから見直して、ハマらなくなっていたらその時は私の中の少女性が完全に失われたという事なのでしょう。
変身…心乱れて。
YouTubeで鑑賞。
思春期の少女の心の揺らめきを丁寧に描いている印象でしたが、少々冗長の気味有りでした。金魚喰ってトイレで吐き出した冒頭の辺りから、ミアが何に変態を遂げようとしているのかはなんとなく分かってしまったので、それを受け入れるまでの心の機微を描いていくことが主題なんだろうなと思いました。
ただでさえ多感な時期なのに、得体の知れないものに変化しようとする自分のカラダを簡単に受け入れられないのは当然。自暴自棄になるのも当たり前だよなと思いました。それで男好きセックス好きになるのは、まぁ…しゃあないかな。人間でなくなる前に、人間らしいことを全て体験したかったのかも。
前菜とメインディッシュ
簡潔にいえば、メルヘンR+18版ですね。
転校してきた娘の何気ない日常、お年頃の悩みという前菜があるからこそ、メインディッシュのための仕掛けを上手く刷り込まれた。でもさすがにこの時点では気づかない。
途中までは病気かなんかなのか?と本気で信じてたが、ただ、足のあざはともかくとして、魚が食べたくなる病気ってどんなんだよ、と思った時に…
おや、待てよ、足がくっつく?魚?
やられた、、よくもまあこんな定番といっていいほどメルヘンの話のイメージを破壊してくれたもんだ、と素直に思いました。
もっと言うと、最初と最後のカットが綺麗に繋がってて気持ちが良かったですね。
あえて言うなら、答え合わせがあっけなく、お母さんとの別れの言葉があっさりすぎるんじゃないかと笑
スイス予想以上に乱れてる
スイス、転校生15才女、非行、失神ゲーム、ゲップの何が面白いのか?
金魚食う
出会い系の35歳はまた微妙なヤツが…すぐのされちゃって
初潮きた
ムダ毛剃り
足に水かきが生えてきた!てかくっついた
万引きで自己治療
てかハサミで切るってまた痛くないのか?
男子はえらい低音ボイス
すぐやってすぐいく
森で黄昏る、五感が研ぎ澄まされた?
物凄い食欲
パーティーは野っ原で、さすがに10代やし。スプライトとビールとハッパ
ゲロ吐く仲間
電車は自分でドア開ける
エクスタシーは水溶性?オレンジジュースで溶けるか
遊園地でやろうとするが変調きたす
足の色が!
ゲロ
鱗的な脱皮的な
魚の解剖
食らいついたの見られた!
親のいぬ間に踊り食い
今度のパーティーは桟橋?
ウォッカラッパのみ
ずっとタンクトップ
遂に脇腹にエラが!
また仲間がゲロ吐いた
おめかししてまたパーティーに?今度は誰かの家で大人パーティー
音鳴らさないの斬新と思ったら音出だして
やばい展開に
ボカシ入った
助けにきてくれるとは優しいジアンナ
包丁で自傷
起きたら人魚
ちょっと作りが甘い
とりあえず風呂場で水に浸かる。はみ出す尾っぽ。
うまいことあったねピックアップトラック
そして海に帰る。最終的にめっちゃ伸びた尻尾
なんやきれいに終わった
〇〇ッチって名前は差別される!そういうお前はビッチじゃないのか!?
転校してきたばかりの15歳のミア(ルナ・ベドラー)が授業を受けてた時の話題。スイスで就職する際、差別されるとか聞いた者はいるか?という教師の問いに答えたのがある男子生徒で「〇〇ッチという名前はユーゴスラビア人をイメージするので就職に不利」という台詞。内容を知らずに観たものだから、青春社会派ドラマなのかと思った・・・。
初潮を迎え、大人の女性へと変わりつつある思春期特有の悩みとか、友人関係、異性関係といった内容を描くストーリー展開。しかし、体の異変に気付いたミア。足の指がくっついてしまう合指症と診断されるが、それは先天性の病気。それ以上医者に罹りたくなかったミアは徐々に脚に痣ができる異常にも悩み続ける。時折、無性に生魚を食べたくなるシーンや泳ぎが上手いところから、結末は想像できるものの、どことなく哀しく、虚しくなってしまう。
また、自分は両親の本当の娘ではないとか、早くセックス経験を済ませておきたいとか、友人を作りたいとか、多感な少女の感情の揺れ方は独特。残念なのは、度が過ぎるくらい男好きセックス好きになってしまったことだろうか・・・それでも鱗化する脚は絶対に見せないようにしているのも演出の一つなのだろう。
時間の経過がよくわからなかったけど、転校して1ヵ月経ってない頃だろう。短期間で人間がなす行為を全て経験しておきたかったのだろうし、同じく一生心に残しておきたい親友を作りたかったことは間違いない。もしかすると、人間の子を妊娠したいという潜在意識が働いていたのかもしれません。そんなファンタジーホラー風味の作品ではあるけど、ジアンナとの友情はちょっと泣ける。最初は「仲間になるにはパシリからだよ」と言ってたのに・・・。
あんたのヘソ可愛いね
脚と脇腹がムズムズする…上映中から身体的なゾワゾワが止まらない映画だった。
転校生先の居心地の悪さ、スクールカーストトップのグループに引っ付いて何とか釣り合おうとする痛々しさ、疎外感、惨めさ、親との折り合いの悪さ。色々なものがチクチクと容赦なく刺さってくる。
性と人間関係と家庭に悩む思春期の女の子を描いた作品としてよくある感じだけど、そこに身体が変態していく恐怖を取り入れて、アクセントとパンチの入った面白い作品。
段々足の指がくっ付き、脚全体が黒く爛れて炎症を起こし、遂には脇腹にエラが出現。生の魚に対する異常な食欲。
描写は多くないけど、チラ見せされるだけでなかなかのインパクト。
主人公にモロに自分に置き換えて観ていたので、実際にそうなったら…と思うと絶望しかない身体の変化に終始ゾワゾワしていた。
異質なものをガツガツ食べる描写は大好き。えげつない身体の変化に苦しむ様子は観ているだけで苦しくて好き。
途中まで魚になるのかな?と思っていたところ、最後は立派な人魚に大変身。
前夜に脚と脚がくっ付いた場面から気持ちが一気に高まり、翌朝の完全に変態し終えた彼女の姿には興奮とため息が出た。
そして海へ入っていく最後、ジアンナと築いていた友情や切っても切れない母親への愛がそれこそ泡のように浮かんでくるのが切なくて堪らない。
ジアンナとミアはお互いに無いものを持っていて、少し惹かれ合っていたように思う。
この映画で思い出したのが私の大好きな「RAW 少女のめざめ」なんだけど、それでいう主人公の姉のような立ち位置というか。
あの二人は血縁という絶対的なもので結ばれた特殊な愛情が感じられるけど、本作の二人はやや不安定な感情の揺れを感じた。
関係ないけどジアンナが美人すぎて映るたびに見惚れていた。あとみんな脚が長い。
余白はかなり多い。
ミアが転校する前のことやバックボーンはほとんど語られず、たまに薄っすら匂わす程度。
もう少し分かりやすくしても良いのでは、と思いつつあれこれ自分なりに考察するのもまた良し。
ミアは自分が人魚であることを完全にとは言わないまでも、薄々知っていたんじゃないかと思う。
病気ではないことは暗に分かっていたから、病院の検査も抜け出し明らかに重症になっていても病院に行くことはなかった。
もうすぐ人魚に戻ってしまうから、そうなる前に友達と楽しみたかったし異性と関係したかった。弾けたかったのではないかと。
両親の子ではないことも、「顔が似てないから」以外の核心的な理由を察知していたのでは。
そうなるとどういう経緯であの家族になったのか、そもそもどう生まれてきたのか…という疑問は残るけど。
人魚として海に生まれて、試練なのか褒美なのか分からないけど人間界にやってきたとか。
幼い姿で海辺に倒れていたところを今の両親に拾われたとか。
なんだかかぐや姫みたいになってしまった。
まあ設定についてはあまり重要ではないのかもしれない。でも考えるのが楽しい映画って好きだな。
もう完全に少女から大人の女性へ変わる時の恐れや不安のメタファーなんだけど、オヤジ目線特有の若い女を神聖化する気色悪さが無かったのが良かった。
女性監督ならではの性や身体に対する並々ならぬ憎しみと愛情を感じる、気持ち悪くて気持ちいい映画だった。
ややテンポは遅めで中弛みもあるけれど、ちょくちょく挟まれるショッキングなカットで持ち直し、終盤の展開でかなり上がったのでオールオッケー。好きだな。
一週間限定でしか上映しないなんてもったいない。
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