「レッツ ファ○ク」クライングフリーセックス いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
レッツ ファ○ク
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まぁ、何とも人を食ったような作品。ただ、それを15分、500円で映画館で上映という或る意味贅沢な興行なのかも知れない。普通ならば、youtubeの作品としての面白動画の域なのだから。
そもそも、アダルトビデオ制作会社が考えそうなプロットだが、まぁギャグ作品なのだからムラムラ来ることは一切無い。イチモツを縦に切って“コブラ”、3本にして“ギドラ”というネタ、その他、三島由紀夫『潮騒』や、ルパン三世エンディング峰不二子バイクのカット、そもそも題名からして、多分“クライングフリーマン”等々、非常に残念な使い方で、ここまで来ればふざけ方も突き抜けてて許されるかもしれないと思わせる脱力感が細部に渡ってスクリーンに滲んでいる。今の大学生の作品でももっと丁寧に作るであろう、合成やカメラワークの撮影技術もお粗末で、これも狙ったのかどうかは定かではないが、本当に唯々脱力オバカ作品である。自分が観た回で観客動員700人突破ということなので余程、人生に疲れた人が多いのではないだろうか、人事ながら心配にすらさせる内容であった。胸のピクピクカットも2回繰り返すセンスの無さも頭抱えたしね・・・。上映後の挨拶で、女性主人公役の女優さんが画面上よりお歳を召されていて、これが一番のVFXなのかも知れないと驚愕だったりして。まぁ、ずっと“駅弁スタイル”で演技していたその体力を褒め称えたい次第である。
とにもかくにも監督の夢とリビドーだけをぶつけた、良く言えば『作家性』のみの作品である。
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