「内なる敵」この世の果て、数多の終焉 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
内なる敵
仏印武力処理後のインドシナで、兄を殺したベトミン将校に仇討ちをしようと躍起になるフランス兵の話。
死体の山の中で生き残った主人公から話は始まり、他の生き残り兵士達と居留しベトミン達と戦いながら、ベトミン将校の行方を捜すストーリー。
居留地での暮らしや近くの村での様子を織り交ぜながら、時々ベトミンとの交戦が描かれるけど、カメラの画角の移動が少なく頻繁にスイッチングを繰り返して見せる為、臨場感はあまりなく、淡々とした印象。
ただ、結構グロい死体を見せるシーンも数回あるので、耐性がない人は要注意。
兄のことがあるとはいえ、苛立ち、偉そうにし、周りを振り回す主人公が数少ない仲間やベトミン及び少年たちと、将校を追って行き…。
中途半端とも思える終わり方で、ちょっととまどったけど、そうかこのタイトルかと納得。
戦時下に於ける様々な立場の人達の心情を描いたドラマだね。
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