「寛一郎を見よ」君がまた走り出すとき たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
寛一郎を見よ
いろいろと訳あってMOVIX川口で先行上映の「君がまた走り出すとき」を観た。公開初日の金曜18:40で観客が5人しかいないのだからこれは興行的にはきついだろうと思う。監督がカメ止めの助監督を務めた中泉裕矢で役者出身の監督だけあって「デイアンドナイト」と同じく「役者が作った映画」になっていて主演の寛一郎が良い。というか主役が彼でなければ見るところの無い映画なのだ。まだまだ成長過程にいる役者なのであろうが、撮り進む中で監督もだんだん演技をつける必要がなくなったとのこと。その寛一郎が最も好きなシーンにあげていた川口マラソン前夜の庭で山下リオと話す場面はやはりちょっと良くて全編を通して際立っていた。市の制作した映画だけに殻を破れない部分があって、予想通り物足りない映画としてまとまっている。74歳の松原智恵子が良いんだか悪いんだか何故彼女を起用したのか・・学芸会のような演技は見たく無いのである。
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