「集合無意識の領域と、時空を超えて往き来する記憶の融合。 「すさび」...」シャルロット すさび WKさんの映画レビュー(感想・評価)
集合無意識の領域と、時空を超えて往き来する記憶の融合。 「すさび」...
集合無意識の領域と、時空を超えて往き来する記憶の融合。
「すさび」のタイトル通り、主人公が出会う人々と関わることによって、物語は、彼女ら彼らの業を孕んで捻れながら、
流れのままに進行して行きます。まるでフリーキーなフリージャズのセッションの如き、緊張・弛緩のモザイクです。
こういう作劇法は「明晰なる幻視者」にしか扱えないと思います。また、身体性の生々しいリアルを熟知した者がそれを行うと、
ファンタジーはリアリティーの対義とはならず、混ざり合い、生々しい実存の中の傷跡として記録されます。
この映画、若い人達にこそ、観て、体験してもらいたい映画だと感じました。
7月に東京で再上映があるようです。
私は岩名監督の他作も観てみたくなりました。
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