「まさに不思議な世界」ワンダーランド北朝鮮 andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに不思議な世界
基本的に北朝鮮側が見せたいものを撮らせている映画なわけで、これが真実か?という視点は無意味かなと思う。
だから「目新しい情報がない」という感想は正しい。そういう映画ではない。
しかしこれが北朝鮮の「見せたい」暮らしなのかと思うと、外とのずれは著しいものなのかな、とは思った。プロパガンダ画、言葉の明らかな古さ。音楽。踊り。テレビの放送。そこには外からの風を拒絶したことで生まれる特殊な社会がある。
出演者の統制された言葉は、現代日本に生きる私には奇異に映るけれど、彼らの表情にあまり嘘があるようには感じなかった。
監督の視点はとても良かったと思う。プロパガンダと思われようと、こういう映画は必要だと思った。
全然どうでもいいけど、北朝鮮でもGoogle Chrome使うんだね。登場したPCのOSはWindows 7とXPだった。
コメントする