「娘のコアラ」デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0娘のコアラ

2023年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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拳で車を破壊する凶暴性と女房に浮気されて気持ちの整理がつかないながらも和解する優しさ、真っ当に生活する選択により貧乏暮らしから抜け出せない、早い段階で運び屋を職業にしていたら、銃撃戦に参戦しなければ、そんなツッコミどころがありながら端折れそうな場面まで丁寧に描く、だからこそ少しの長尺と物語の焦点が掴めない中盤位まで、皆んなが大好きS・クレイグ・ザラーの無駄に感じる無駄な部分が楽しくも癖になる、残酷な暴力描写をハッキリと痛々しい反面で不謹慎ながらも可笑しくなる!?

ドン・ジョンソンとウド・キアーの地味な悪役感に無駄遣いながらの効果覿面、最後はハッピーエンドながらのバッドエンドなのに気分は爽快、レフン監督作『ブロンソン』でのトム・ハーディが想起されながらヴィンス・ヴォーンには理性がある、タランティーノが引退しても俺たちにはザラーがいるから一安心、の筈。。。

万年 東一