劇場公開日 2019年1月19日

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「歌劇・クライムロマンス・ちょいコメディ::: お気軽にどうぞ」愛と銃弾 雨はにわか雨さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0歌劇・クライムロマンス・ちょいコメディ::: お気軽にどうぞ

2019年2月9日
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ポスター見て、ヒリヒリ乾いた、ノワールというかヌーベルバーグ的な?気分で行きましたか、結構違いました

いきなり歌いだします w

濃ゆーい顔のごっついイタリア男や濃ゆーい顔のイタリア女たちが、銃口をお互いに突きつけあったりしながら、いきなり歌い出しますw

人がたくさん死ぬ合間に歌いますw

これについていけない人には向かない映画です

魚卸の帝王はギャングのドン的な人なんだけど、怖いのか情けないのかよくわからない、中間的な感じ

このドンの奥さんが前半多くでてきますが、中々濃ゆくて面白い。「立場が上の者に媚びて下の者に威張る奴は嫌い、平等に接するのよ」みたいな歌を歌ったり、この映画の騒動の大元となる計略を思いつき、部下たちにビジネスを譲る太っ腹な提案をしたりします

でも、はじめ彼女中心に物語を見てますが、実は物語の本来の主人公となる人たちはこの人たちではなく、途中から前に出てきます

ここてすこし戸惑いました。もう少しこの人たちを早めにもっと印象的なシーンを入れてくれれば主人公として認識して視点が明確になり、話の筋に入りやすかったのですが。とにかくいろんな人がメインで歌う曲が順番に出てくるから、わかりづらい (最初のほうの観光客のグループなんてその後の話にはおそらく出てこないし)

よく知りませんが、歌劇(オペラ)ってこういう感じなんでしょうか。きっとイタリア人はこういう、いろんな人が順番に歌っていろんな話が盛りだくさんなのが好きなんでしょうね

これを見るイタリア人にとって数々の歌のシーンは真剣なシーンなのか、それともちょっとパロディ的な笑えるシーンなのか、いまいち測りかねるw

でもちょっとしたおかしさはあるけど、完全なお笑いコメディというわけでもない。一言でいうと殺し合いです

まあとにかく、あまり真剣にならずにクスクス笑いながら観る感じです。いろいろ拡散しますが、後半に向けてプロットは少しまとまってくるのが救いです

映像の色合いはポスターの赤味とコントラストの強い感じではなく、特に前半は屋外でも少し白っぽいというか青味っぽい感じが多かったような気がします

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雨はにわか雨