「+-両方の可能性が多方面にある作品」映画刀剣乱舞 しずるさんの映画レビュー(感想・評価)
+-両方の可能性が多方面にある作品
従来二次元作品の実写化に強い抵抗感があるのだが、今回は思いの外楽しめた。
大河ばりの脇配役、2.5次元キャスト達の確固たるキャラクターの確立、カッコ良さに振り切った演技や台詞回しやアクション。
歴史設定も巧妙に盛り込み、原作つきにありがちな詰め込み過ぎによる破綻もなく、一本の映画の時間内で、広げた風呂敷を綺麗にたたんで見せた。
原作ゲームファンのみならず、特撮、時代劇、歴史物、アクション好きなど、多方面にアピールできる要素があると思う。
反して、尖った部分も多々ある。舞台的な誇張演技、濃い特撮的表現、盛り込めない部分はバッサリ切り捨て、主人公に強くクローズアップした脚本、ゲームにない映画オリジナル要素。
拘りがあればあるほど、合わない表現への拒否感は強くなるだろうし、この尖った部分を気に入る、或いは面白い、アリかなと受け入れられるかどうかが、評価の分かれ目では。
個人的には、ゲームをあまり知らず拘りが薄い人、色々苦手なく面白がれる人、小林靖子好きな特撮ファンが一番楽しめるのではないかと思う。
私は好きですよ。
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