「小林靖子を信じろ」映画刀剣乱舞 底辺さんの映画レビュー(感想・評価)
小林靖子を信じろ
当方原作知識皆無特撮オタクですが、「小林靖子の全力が見れる」「靖子にゃんを信じろ」とのレビューに惹かれて鑑賞してきました。
脚本は満点です。小林靖子マキシマムマイティアクションXって感じ。例によって例のごとく胃をキリキリさせる不穏展開たっぷりからのカタルシス。当方原作全然わからない上アマゾンズに毒されすぎて全員怪しく見えて不隠度がマシマシでした。怖い。
伏線だろうなこれってところはちゃんと伏線として回収してくれてたとも思います。
全体的にアクションもスピード感多めで決めるところはしっかり決めていたかなと思います。ただそれが後述の難点にもなってしまったかなと。
役者さんも相当に頑張っておられると思います。二次元キャラを実写でやるのは基本的にかなり批判的なのですが、相当頑張って違和感なく見せていました。
それでは難点というか難癖をいくつか。
第一に衣装面。仕方がないのかもしれませんがお金をかけて頑張ったコスプレ感が強かったなあと思います。染めた布を使っていますよ感が強い。あと髪の毛と眉の色は合わせてほしいなと思います。ウィッグ感が強すぎる。
第二に脚本もカメラワークもアクションもなんですが、特撮感が強すぎる気がします。全員揃い踏みで頭の中で思わずシンケンジャーOP流れるような特撮感は靖子にゃんの味!おいしい!ペロペロ!って感じでしたが逆に時代劇感がなさすぎた。どうしても侍戦隊シンケンジャー、特に一話の時代劇を強く意識したカット割りと比較してしまいますが三日月宗近の戦闘シーンとか一対多の戦闘ならしっかり時代劇式の画作りをしてほしかったなと思います。意欲的なカメラワークや画も多数ありましたがもうちょっと特撮味を薄くして作ってほしかったかな、と思います。これは個人の感覚ですが。