劇場公開日 2019年1月18日

「本能寺の真実を、今ではもう誰も知り得ないからこそ作れた物語」映画刀剣乱舞 睦月さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0本能寺の真実を、今ではもう誰も知り得ないからこそ作れた物語

2019年1月21日
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鑑賞方法:映画館

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低予算邦画ならではのチープさはあったが、織田信長を巡るストーリー構成が見事だった。歴史の真実を誰も知り得ないからこそ、こういった出来事も本当はあったかもしれないと思わせてくれた。しかも大河ドラマや邦画大作映画では決して作れない、今作ならではのストーリーだった。

2200年代の未来人が歴史を守るため過去にタイムトラベルするという話のためか、登場人物の衣装がやや奇抜。しかし俳優が見たことのない人ばかりであまり気にならなかった。あの衣装を着たのが福士蒼汰や山崎賢人といった俳優ならば、洒落た現代服を着ている姿が頭にあるので逆にコスプレ感が出ていたはず。無名の俳優を使ったのは英断。しかし無名とはいえ主演俳優の存在感と佇まいは素晴らしかった。山本耕史による人間味ある織田信長とのやりとりは絶妙。八嶋智人演じる羽柴秀吉の名演と合わせて見る価値あり。

睦月