劇場公開日 2019年1月18日

「実写化が苦手な方でもイケると思います。」映画刀剣乱舞 のいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実写化が苦手な方でもイケると思います。

2019年1月20日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

萌える

 当方審神者歴四年弱(2015年春にオンラインゲーム登録)、舞台版は再演以外ライブビューイングで鑑賞済です。したがって、全てではありませんが舞台版が映画版と同じ役者さんが演じているのを前提とした鑑賞になります。
 まずビジュアル面に関しては全く違和感はありません。もちろん身長差などゲームと異なる点が無いとは言いませんが、「この本丸はこう」と割り切れるレベルの些細なことでしょう。よくここまで二次元に迫れるもんだなと感心してしまいます。舞台と比較すると映画の方がナチュラルメイクだとは思いますがアップで迫っても美しかった。
 次にお話ですが、なるべくネタバレを控えて表すと結果は同じでも過程が違うとこんな展開をするんだなぁと感嘆が漏れます。あとゲームシステムの独自の解釈も、そう来たかと思わせるものでした。
 アクションは凄く格好いいです。刀剣男士のキャラの立ったチャンバラ殺陣に対して敵の時間遡行軍はいい意味で特撮っぽいアクションをしていて対比すると面白いです。
 一点だけ残念なのは殺陣がめちゃくちゃ格好いいのに比べ、ワイヤーアクションがちょっと違和感あって、ついシリアスなシーンなのに笑えてしまうんですよねぇ。もうちょっとうまく繋いでほしかった。
 翌日父(=高齢男性。元ゲームは知らない)を連れて再度観に行きましたが、ちゃんと楽しめていたようです。食わず嫌いは勿体ないと思います。
 映画と役者さんが共通する舞台版、或いは紅白歌合戦でも素晴らしいステージを見せてくれたミュージカル版を経てファンに受け入れられるかたちが確立した上で成り立った希有な実写映画化の成功例だと思います。良くも悪くも後追いはそう簡単なことではない気がしますが、この映画が実写化のターニングポイントになればいいなと考えています。

のい