アウトサイダーのレビュー・感想・評価

　外国人がヤクザになるっていう設定が新鮮で面白かった。銃でドンパチするかと思いきや、全編通して静かな印象。
　最後オロチ(椎名桔平)に復讐するときも、日本刀でバッサリ斬って終わり。オロチが目の前で殺されたのに、普通に帰してお咎めなしってのが謎だった。

　ニック(ジャレッド・レト)の綺麗な顔立ちと、目力の演技に引き込まれた。台詞は少なめでニックの表情で語る感じ。日本語が分からないって設定が活きてるのかも。
　会話の中でぷつりと沈黙が訪れ、狂気が爆発して相手を殺すニックが怖い。返り血を浴びても美しい、血しぶきイケメンと呼ばせてくれ。

突っ込みどころ満載で、上げたらキリがない。
シナリオが破綻している上に、日本人のアイデンティティをこの演出家は理解しない。自分の思い込みで作った作品だ。

例え、裏社会と言えど、仁義というものがあり、それをぶち壊して、平然とするから、裏社会なのだ。
この映画は仁義なき戦いを見て作った模写映画でしかない。

第二話　を作ってどうする？

という割にはかなり早い段階から白松組では幹部に近い存在に。ニックがどうして日本の刑務所に入っていたのかなど彼の背景が描かれていないので、いまいち感情移入できず、物語も淡々と進んでいく。外国人がヤクザになるという点以外、大きな組に昔ながらの小さな組が裏切者の存在もあって抗争に巻き込まれていくというよくある話でメリハリに欠けてしまった。ジャレッド・レトは精悍で、田中泯の眼力は凄い。

はっきりいって、ブラックレインとアウトレイジ足して2で割った感じ！！
でも、リドリースコットと北野武ファンならたまらない世界観！！
役者もすべて癖があり、好きな役者ばかりでたまりません
浅野忠信もいい役者になりました！！
驚いたのはあの「安田大サーカス」の「HIRO」が出演してたこと
運転手雑用係だがいい感じをだしてた！！
「ブラックレイン」にも吉本新喜劇の今は亡き「島木ジョージ」が出演してて
思い出した。
ニックと美由の子供がブラックレインの「佐藤」　故　松田優作であってほしいと
幻想を思い浮かべつつ・・・

とにかくジャレット・レトのお顔が美しい。
それだけ。
行動理由が終始不明な彼が、ヤクザの世界に入っても馴染まない。
最初の方で、ベッドが落ち着かないから床に布団下ろして寝るとこで、ムショ暮らしが長いからかと思ったがそれ以上の掘り下げなしだって残念。