劇場公開日 2018年9月8日

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「【自らも心臓を病みながらも、全国の自殺志願者のSOSに対応する尊崇なる若き僧侶の姿を追ったドキュメンタリー。】」いのちの深呼吸 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【自らも心臓を病みながらも、全国の自殺志願者のSOSに対応する尊崇なる若き僧侶の姿を追ったドキュメンタリー。】

2025年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■いじめ、リストラ、ひきこもり、貧困、介護…。「生きづらい」といわれて久しいわが国・日本。死因は病死や事故を抜き、若者の自殺が1位となり、SNSには「死にたい」「消えたい」などの言葉が氾濫している。自殺防止活動に奔走する僧侶・根本一徹に密着する。

◆感想

・僧侶・根本一徹の携帯、パソコンにはひっきりなしに連絡が入る。その度に彼は岐阜の大禅寺から、バイクで、新幹線でSOSを発信した相手の元に駆け付け、話を聞く。
 説教したりはしない。只聞くのである。

・彼は心臓の血管が狭窄する病を持っている。定期的に通っている。入院もする。
 だが、彼は活動を辞めない。奥さんも小さな息子さんもいるのに。

・彼が若き頃の姿も描かれる。ヤンチャである。所謂不良であろう。だが、バイク事故で入院した時に奥さんと出会い、僧侶になる。物凄い人生の転換である。

<今作は、エミー賞受賞監督、ラナ・ウィルソンが自殺防止活動に取り組む僧侶・根本一徹の日常を通し、若者の死因第1位が「自殺」日本社会の“現実”を浮き彫りにしていくドキュメンタリーである。立派な男がいるモノである。>

<2018年9月20日 京都シネマにて鑑賞>

<2025年3月5日 別媒体にて再鑑賞>

NOBU