「☆☆☆★★ 企画・プロデュース・原作・脚本 筒井ともみ。 原作は既...」食べる女 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 企画・プロデュース・原作・脚本 筒井ともみ。 原作は既...
☆☆☆★★
企画・プロデュース・原作・脚本 筒井ともみ。
原作は既読。
宣伝では8人の女優の競演を前面に謳っていた。
その事から、原作に於ける20編以上ある中の話から。8つの話をピックアップした短編集だと思いながらの鑑賞でした。
原作自体は、1つの独立した話の数々で。それぞれ完結はしているものの、短いページ数の制約の為か。多くの話は中途半端気味に終わっている。
その事から、「いくら何でも、この短編集では良いモノはとても」と、思っていただけに…。
なるほどね〜!そう来ますか〜(u_u)
これは原作物を脚本する際に、お手本の様な脚色を施した作品でした。
但し…。
元々が、滅茶苦茶面白い話が続く短編集…と言う訳でも無いので。現状これだけ大胆に脚色する事で、一定の水準以上に引き上げられるとゆう。良い見本になっている…と思えました。
原作で個人的に面白い…と感じたのは。正直に言うと、最初の2〜3編と最後の3編くらいでした。
途中の14〜5編は、半ば惰性で読んでいたと言っても良いでしょうか。
しかし「あれ?」…っと思い当たる節があったので。鑑賞後に原作本をペラペラとめくりながら、あれこれ記憶を辿ってみる事に。
すると…。
独立した短編を色々と繋ぎ合わせていたのは、直ぐに気が付いていましたが。あまり面白い…とは感じなかった話の数々。例えば、山田優のキャラクターは。観ている間にも「このキャラクターって、どの話だったっけ?」と思っていましたが。原作の中での、取り上げられなかった話の中にそれに近い人物が居たり。
BARのマスターで有ったり、子役の役名が別の話の役名で有ったり。原作では短編の中でさえ中心には居ない鈴木京香がその話へとは!…等。いちいちあげているときりが無いので止めておきますが。「この話の中のエピソードが此処に来るのか〜!」と、思い当たる箇所がたくさん。
…とは言え。原作自体が、女性から見た《食とセックスに関する考察》とゆう意味合いを感じたのですが。
原作に於いて登場する殆どの女性が尻軽で。ほぼほぼ強いファザーコンプレックスを持ち。(男は浮気をし)自分は不倫に溺れ(主に映画業界の男)ているとゆう…。あまり褒めらる(面白いと思える)キャラクターが居る訳ではないので。観ていて何処まで興味を保てるのか…と言ったところでしょうね。
女の貪欲な性欲を表しているかの様な描写が。原作に於ける最初の話の終わりに、描写されていました。
【多実子はクスクス笑いながら、台所の暗がりで生玉子かけごはんを食べつづける。シャバシャバシャバ。こんなときフェロモンは、女の体内で密やかに醸造されるのかもしれない。】
2018年9月23日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/スクリーン5