「イケメンムーブメントを作った、平成ライダーの総括は佐藤健。」平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0イケメンムーブメントを作った、平成ライダーの総括は佐藤健。

2018年12月30日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

劇場は、小学校低学年~幼児の男の子たちで満員なのだが、いきなりのタイムリープ設定で始まるストーリーが、ものすごく難しい。

タイムリープの"特異点"といったSFの専門用語が出てくる。これは、"仮面ライダー電王"(2007年)の設定だ。オートバイではない、初の電車ライダーだった"電王"を知らないと、大人でも置いてきぼりをくらう。

というのも、本作の見所は、銀幕スターの佐藤健がマジで帰ってくること!佐藤健が 2007年の"仮面ライダー電王/野上良太郎"役で、超カッコよくカムバックする。

時間を越えて運行する、"時の列車"が走り、歴史から平成ライダーを消し去ろうとする敵ティードが現れて、現役ライダーを次々と消滅させていく。

さまざまなものが、平成を総括しようとしている中で、"平成ライダー"はイケメンムーブメントを起こし、若手実力派俳優の登竜門となってきたかが、本作は手に取るようにわかるオールスター作品だ。

2000年の「仮面ライダークウガ」から、9月に始まったばかりの「仮面ライダージオウ」まで、歴代の平成ライダーは20人。準主役のライダーを併せると50人は下らない。

クウガ、アギト、龍騎、555、剣、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、W、オーズ/OOO、フォーゼ、ウィザード、鎧武/ガイム、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ。たとえ自分に子供か孫がいたとしても、いくつ覚えているのだろうか。

誰かの記憶に残るライダーは、けっして歴史からは消し去れない・・・という普遍的なヒーロー伝説に帰結させる。

そもそも昭和ライダーの約束事を片っ端から翻してきた、平成ライダーは画期的だった(改造人間じゃないとか)。改元で新たな展開になるとしたら、それはそれで実に日本的ヒーローだと思う。

(2018/12/30/TOHOシネマズ錦糸町/ビスタ)

Naguy