「どうしてこうなった…」ワンダーウーマン 1984 メイフラワーさんの映画レビュー(感想・評価)
どうしてこうなった…
前作はツッコミどころも少なく、たいして疑問を抱かずにすんなりと視聴することができましたが、今作は逆に疑念しか湧きませんでした。
まず冒頭のシーンですが、その必要性を感じません。主人公の頑固な面を描写したかったのかもしれませんが、それなら尺はもっと短くても良かったでしょう。あのような簡素な部分に、10分も時間をかけるべきではありませんでした。
また、主人公は存在が認知されることを防ぐために防犯カメラを破壊して戦闘していましたが、それならあそこまで目立つ格好で戦うべきではありませんよね。前作のように私服で、優雅にスタイリッシュに標的を無力化していけばいいのに、と思わずにいられませんでした。或いはそれがヒーローもののお約束と言うならば、せめて身を隠しながら戦うべきだったでしょう。
あと、本作の主軸になる魔法の石ですね。何でも願いが叶ってしまう無敵の石です。この石のおかげでとある人物が蘇るわけなんですが、しかしそれは完全なものでなく、他人の体に魂が憑依するといった様子でした。そこの石の能力の不完全性が、理解に苦しむ箇所でしたね。ほぼどんな願いも無理やりに叶えてしまう力があるのに、死者復活については魂だけを別人に呼び寄せることしかできない。そのせいで、他人の体でベッドインするシーンが噴飯物にしか見えませんでした。
他にも色々ツッコミ箇所がありますが、この辺で抑えます。前作はまだ見れたんですが、本作はちょっとあんまりな出来でしたね。少なくとも映画館で見るべきではないかと。
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