劇場公開日 2020年12月18日

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「賛否両論は仕方無い」ワンダーウーマン 1984 さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0賛否両論は仕方無い

2020年12月28日
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総じて普通です。
良かった所はあるけど、これは賛否解れても可笑しくないですね。

前作が第二次世界大戦というシリアスな時代でしたが、今回は1984年の時代。

自分は予告編をちゃんと観てなかったためか、クリス・パイン演じるスティーブが出ることは全く知らなくて、クレジットにクリス・パインの名前が表情された時は「え?前回死んだじゃん!」と思って混乱してたのですが、とある理由とある条件下で生き返るという(笑)
ちなみに、劇中の設定は少し上手いと思います!
また、ダイアナとスティーブとの関係は今作も良かったです。
特に今回は40年代の人物であるスティーブが初めて未来(84年だけど)の世界に触れていく様は色々と感情が込み上げました。

また、アクションは前作以上にスピード感があり、テンポも丁度良かったので前作以上に格好良いです!

今作における「願い」と「代償」というテーマは最後におけるワンダーウーマンの選択や行動に顕著に表されてるので、テーマ自体は良かったと思います。

...ただ、今作はストーリーと悪役の動機にいささか問題がある気がします。

まず、今回の悪役の動機は自分の願いを叶えさせるという石を私利私欲のために使うというものなので、単に自分の欲だけで動いているのでかなり幼稚です。
なのに、悪役の起こす行動は世界を滅亡に追いやるような事をしてるので起こってることの規模が物凄く大きいです。

悪役の幼稚な目的によって、世界を滅亡寸前に追い込む展開は脚本としてどうなのだろうか?
悪役の目的と起こる事件の規模の大きさが全然噛み合って無いです。

また、上映時間が如何せん長いです。
テネットのように緻密に練られた脚本と映像であれば2時間半でも全然退屈に感じませんが、この内容で2時間半というのはさすがにキツいです!

実際、冒頭で幼いダイアナが出るSASUKEとトライアスロンを足して割った競技は正直全部カットしても良かったし、それ以外でも所々展開が遅く感じました。
この映画の内容であれば2時間ちょっとで良かった気がします。

個人的な評価を総合すると「普通」でしたが、ネットでの評価はかなり賛否が割れています。
良い部分もあるのに色々と粗がある内容なので、正直賛否解れて当然かと(^_^;)

さうすぽー。