劇場公開日 2020年12月18日

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「重厚な前作から、今回はやりすぎと遊びを入れた楽しめる作品」ワンダーウーマン 1984 クロキさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0重厚な前作から、今回はやりすぎと遊びを入れた楽しめる作品

2020年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ガルのワンダーウーマンはやはり最高でした。
綺麗だし、アクションの切れも抜群。葛藤するシーンも上手い。
ワンダーウーマンは彼女しか考えられません。

第1作は重厚な作りだったけど、今回は楽しく観れる作品を目指したような感んじ。ショッピングモールの場面は、コマンドーのオマージュとの事で、シルク・ド・ソレイユの指導で優雅ではあるが、個人的にはもっと緊張感のある方が好き。

ドリームストーンに関しては、最初から最後まで明らかにやり過ぎというか、かなり無茶だが、この映画はこのような遊びを目指したのだろう。

「その石は"猿の手"だ」については、日本人は殆ど知らないと思います。願いは一つだけかなうが、一番大切なものを失うかレベルダウンしてしまう。
SF映画としてもやり過ぎだが、これも遊びとして映画を作っている。

願った人は代償を払うことになり、ワンダーウーマンでも能力がダウンしてしまう。ただただ強いワンダーウーマンを描くのではなく、ダウンした能力で必死に戦う彼女は、新鮮で魅力的です。
 (このあたり理解しにくく、この事に最初はなんか変だなと思っていた)
監督は、いつもと違うワンダーウーマンを描きたかったのかも。

マックス・ロードの展開もかなり雑に描かれているが、これをじっくり
描くつもりは無かったのだろう、この方が作品にあうと。

この映画は、通常のSF映画以上に、かなりオーバーに作られている。
スティーブ・トレバーの登場もそのようなもの。無茶ではあるが、遊びである。
それが狙いなのだろうから、そのように見て楽しむのが良いと思う。

人によって突っ込みどころがあるだろうし、私も希望と違うシーンも
多くあるが、充分に楽しめる映画だと思う。

クロキ