劇場公開日 2025年4月25日

「ゲームの映画は俳優が魅力的だった」マインクラフト ザ・ムービー 清藤秀人さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゲームの映画は俳優が魅力的だった

2025年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

世界販売本数が3億本を超え、"世界で最も売れたゲーム"としてギネス認定されているゲームの映画化だとか。だとかとしか言いようがないのは、筆者はその分野にまるで疎いからだ。しかし、世界興収がすでに3億ドルを突破し、最近あまりいい話がないハリウッドの救世主になるとまで言われていると聞けば、観ないわけにはいかないではないか。

ゲームの世界に転送されてしまった人間たちが、すべて四角いブロックでできた空間で自分だけの世界を創造していくという、クリエイティビティ(独創力)に関する物語でもあった。
視覚的にゲームの世界を踏襲している部分が多く、ゲームマニアはさぞかしご満悦だろう。

方や、映画に特化して生きてきた側に言わせると、先行して異世界へ足を踏み入れるスティーブ役のジャック・ブラックが、同じジャレット・ヘス監督の『ナチョ・リブレ 覆面の神様』('06年)以来になる振り切れた動きと、さらに言うと、『スクール・オブ・ロック』('03年)以来の当たり役を得て、実に生き生きしているのが嬉しい。CGの世界に対抗し得る強烈な"顔芸"に圧倒されない人なんていないはずだ。そして、元ゲームチャンピオンのギャレットを演じるジェイソン・モモアの、マッチョを完全に封印したボンクラぶりもいい。

と言うわけで、結局は人間(俳優)が何よりも魅力的な記録的ヒット作なのだった。

清藤秀人
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