クソ野郎と美しき世界のレビュー・感想・評価
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何度でも観たい!
解散、そしてこれから
国民的アイドルSMAPの解散ニュースが流れた時、相当な衝撃だった。テレビ、週刊誌、スポーツ誌など多くのメディアが事務所寄りなのかそうでないのかで、全く色合いの異なる情報が行き来し、彼らの今後はどうなるのだろうと感じていた。結局SMAPであった本人たちは制約だらけのなか、何も真実を語ることができず、さらには誰もが知っている曲の多くも歌えないというのだ。多くの人々を楽しませてくれた彼らに、こんな理不尽なことがあっていいのか?と思いながら、彼らの今後が気になり映画館へ足を運んだ。
オムニバスで4つのエピソードからなる映画だった。
一番心揺さぶられたのは、香取慎吾が香取慎吾を演じているエピソード2。本人の口から一生語られることがないであろう、解散の真実。まわりのスタッフが彼の想いをくみ取り、伝えようとしている、そのエピソード2は重い。ただ、それをノンフィクションでなく、ファンタジーとしているところに、湿っぽさがなく、しかし心締め付けられるものがある。
そしてエピソード4で歌う香取慎吾。その歌詞が、受け入れたくない現実をも受け入れ、前に進んでいくのだと感じさせてくれる。
また、彼らがエンターテイナーであることを再認識させられた。
この映画の作り手たちが、SMAP解散後の彼らは決してこのままでは終わらせない、という強い思いで、彼らの現実をエンターテイメントとして表現した映画だと感じ、フィクションであるが、ノンフィクションでもあるような、とても心に響く映画だった。
世にも奇妙なファンムービー
オムニバスでありながら微妙にリンクしていくストーリー展開の本当のオチはおそらくエンディングにある。
「世にも奇妙な物語」を彷彿させる独特の世界観でそれぞれの話が展開するが
スピードで惹き込むオープニングのEP1、淡々としたコミカルホラーなEP2、ソフトバイオレンスなヒューマンドラマのEP3、EP4を大団円と見るか虚構と取るかで様々な解釈の仕方はあるがエンディングと併せて深読みしてみるのも面白い。
胡散臭い支配人池田成志が良いエグ味。
ただ、今作は「新しい地図」の新生お披露目的な要素も大きく広く一般受けするような内容ではない部分もあるため評価は偏ると思われるが
制作に関わる役者や監督はクセがありながら見応えあるキャスティングや演出なので好みであれば一見の価値はあるのでは。
お金払って自分の目で見てきた結果
こういうのをファンムービーと呼ぶんじゃないだろうか…。
ファンじゃない人間にはあまりにツライ内容。
4話の中で、太田組だけは他の作品で見てみたいと思った。シュールな制約をとっぱらって撮ったらどうなるだろう。
ファンなしでは成立しない作品
本作を観て、公式サイトを見て、各映画サイトレビューを見ての感想。
動員数
→ファンがせっせと複数回足を運んでいるようなので、実質的な動員数は半分以下なんじゃないかな?
高評価レビュー
→ファンがせっせと高評価レビューしてる印象。本作のレビューしか投稿のない人が大半。ちょっと目に余るので私も登録してレビューしてみた。yahoo映画のレビューなんか、作品評価とレビュー数とランキングの差を酒のつまみにできる。
園子温組の“太田組には負けない”発言
→まあ。。。ボロ負けだろう。
“読み解きが楽しい” “深読みが楽しい”
→そもそもストーリーや設定に穴や矛盾があるから、その背景事情を慮って好意的に解釈するという頭の使い方はできる作品。
全体的なクオリティ
→日本のコピルアックを買いあさって他の豆とブレンドしてショップで高価格販売するとかいうカネのかけかたするより、もうちょっと映画の制作陣におカネ回してあげたほうがいいんじゃないかなあ。突貫工事過ぎるよ。っていうか、コピルアックをせっかく手に入れたならブレンドするなよ勿体ない、少量でもいいから単体で出せよーって思った。
1800円?
→1100円でも高い。せいぜい80円で観るのが良い。私は6回鑑賞でもらったポイント使って0円で観た。
Episode4に込められた謎
ファン専用
意外!!
4人の監督が気になったのと浅野さんが好きだから見たけど本当にすごく面白くてあっという間だったw
4本のオムニバスで飽きさせないし全てが斬新に感じた。笑えたし、少しジーンときたり…。クドカン好きな人も展開はやいから好きだと思う!
監督も、 SMAPの3人も個性が強すぎてさすがと思ってしまう映画だった。
DVDでたら、またみたいが、間違いなく映画館でみた方が楽しめる映画。2週間の短期間だけの上映らしいから、少しでも気になる人は、見たほうがいい!
もちろん浅野さんも個性爆発でかっこいいし迫力あったw満島くんも良かった。もう一度映画館に足を運びたくなるようなカルトなような中毒性もあるような…w
太田監督は、人間的にどうなのかとは。たまにTVでみて思うが、作品は優しいし、面白いから意外!!
ファンムービー…?ではない。
ファンムービーと思いきや、そうじゃない。
正直一回見ただけでは消化しきれない部分があるが、見れば見るほど良さがわかる。考察好きな方にはとても良いのでは?
エピソード1はシュールで、ここは笑いどころなのか?それとも真面目なのか?と悩む部分もあるが、己の中で正解を見つけると楽しめるのではないかと思う。
見どころは浅野氏と満島氏のふっきれ方。
エピソード2 はこの映画の中でも1番現実味がある。"歌喰い"というファンタジーあふれる存在があるものの、"香取慎吾"そのものの役によって現実世界での今までの悲しさを感じさせられた。正直泣く。
エピソード3はさすが太田光、といったところで、彼の芸風でもある時事ネタが要所要所に盛り込まれている。このエピソード3も1と同じように笑いどころが曖昧なところがあるため、己のなかでの正解を見つけると楽しめる。ここのエピソード3は"草彅剛"の役者ぶりが大いに堪能できる。巨大なスクリーンに負けないあの表情はぐっとくる。ぜひ見てほしい。
エピソード4はKUSO Universeで繰り広げられるミュージカル。これは祭りだと思う。児玉監督によるひとつのアートとも感じ取れた。エピソード2で歌を失った香取氏が、朗々と高らかに"新しい詩"を歌い上げる姿には涙を禁じえない。あふれる思いを表現している様子に心が踊ってしまった。
1、2、3とそれぞれのエピソードが絡み合う美しさは必見である。
そして、エンディング。
歌詞に着目してほしい。
あえて控えるがよく見てよく考えてほしい。
きっとエピソード4への見方が変わってくる。
クソ野郎と美しき世界という名ではあるが、見終わったあとのすがすがしさ、胸の高鳴りは素晴らしい。ぜひ体感していただきたい。
世にも奇妙な幸せな映画かも
クソ映画?
カオスだったけど、最高なエンターテインメント
考えるな、感じろ?
SMAP大ファン!というわけではありませんが、同世代なので「新しい地図」を応援したくもあり、気にはなるのでレディースデーに観に行きました。
結論から言うと、私はそれぞれがあまりにもバラバラに感じ、Episode4の「とってつけ感」が気になっちゃいました。
狙ってバラバラにしているのだろうけど(3人の個性を生かして?)、これをどうやって収束させるのか?という冒頭から続くモヤモヤを払拭させてくれるだけの説得力みたいなものが最後のエピに無かったと思う。それぞれ別の作品としてドラマ(映画じゃなく)でも良かったのでは?
とはいえ、個人的にはエピソード2の突拍子もない設定は笑えたし、楽しそうに歌って踊る香取くんを観ているとこちらも楽しい気持ちになってくるので、こんな姿を観られたのは良かったです。
シュールな物語について行けるかどうかも評価の分かれどころかも。まあ、あまり色々考えすぎず、エンタメとして楽しめばいいのかもしれません。
3色が最後に混ざり合います
明らかにわかりやすい映画が好きな人にはむかないかも
しれません。
でも、一見の価値あり。
監督も違うし、テイストも全く違うエピソード1~3
稲垣、香取、草彅とこちらの色も違うので
全く違う映画を見ているようでオムニバスにしても
違いすぎると最初は思います。
当然のように画面の色からして違うから。
それがエピソード4で見事に混ざり合って
新しい色ができます。
それだけではなくて
一つひとつのエピソード、場面、
セリフが考えさせられ、見るたびに解釈が変わります。
新しいエンターテイメント映画がここにあります。
3人も新しい地図も監督たちも企画者も
アイドル映画をとりたかったわけじゃないんだよね。
エピソード4の最後のエンドロールまで見て
見た人それぞれが解釈を膨らませてほしいと思いました。
見てよかった
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