OSIRIS オシリスのレビュー・感想・評価
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物足りなさはあるけど堅実なSFの世界観を見せる
ハッキリ言えばどこかで見たような設定だが、「それを真正面から真面目に考えました」という姿勢は悪くはない。
天上の支配者層とそれを維持するための人権を無視した囚人によるテラフォーミング、物資獲得作業という社会の二層構造で、それぞれの立場からの世界の捉え方を見せてくれるために世界観が立体的に感じられる。
原作があるのか、小説的な章仕立てになっており、時系列は散漫ではあるけどそれほど複雑さはないものの、それほど意味があるとも思えないので別にほぼ時系列通りで良かったんじゃないかなって感じた。
と、良くも悪くもどっちも兼ね備えているものの、良さの方が非常に地味で目立ちにくいために総評としては「どっかで見たような無難なSF」って印象。
マニア心をくすぐるほのぼのSF
「インフィニ」の監督&主演コンビの第2作目の本作は、決してメジャーでは無くともかなり頑張っていると思う。CGやVFXには少なからずデジャブを感じるが、それでも今の日本の映画では表現出来ない描写である。ストーリーに何の捻りもないのは残念だが、監督もSFマニアなのだろう、使い古されたネタを余すこと無く使い、王道の道をまっしぐらであった。ここで作品の規模等を反映するとどうしても地味な印象になってしまい、マニア向け作品群の中から抜け出す事が出来ないというジレンマに陥ってしまう気もするが、本作がその様な希望を元に劇場で公開されたとは思わない為、それで良いのだろうか。 ここ数年はSF作品群にも変化があり、小難しいテーマの作品や、命の重さを考えさせられる様な深いテーマの作品などの登場が著しくなっている。それだけ映像だけでなく脚本等の質が上がっているのだろうが、そんな時代に本作を観ると安心感すら覚えてしまう。
演者にこれといった強い魅力は感じないが、それぞれの抱える問題や愛などを真面目に描いている様で、後半の展開はどこかグッとくる。姿形は違えど想う気持ちというものが変わらず、最後に手を握るシーンは特に深く息を吸い込んでしまった。
本作はタイトルにScience Fiction Volume:1とあるが、この手の作品がまた登場するのだろうか。小規模ながら壮大な計画に拍手!
既視感満載低予算
地球から遥か遠くにある惑星オシリスには刑務所があり、囚人たちはオシリスを植民地化する計画のため働かされていた。上空の宇宙船フローティアからオシリスの管理を任されているケイン中尉は、地球から遊びに来た娘インディと休暇を楽しむが、その翌日、囚人たちが反乱を起こして脱走したとの連絡を受ける。さらに謎のウィルスまで広がりはじめ、上層部はオシリスの破壊を決断。ケインはまだオシリスにいるインディを救い出すべく地上へ向かうが不時着し、その場にいた元囚人サイと首都を目指す。よくあるパターンでウイルスはでっち上げで実験の怪物が逃げ出して隠蔽のために抹殺する。ケインの娘は怪物になったサイと帰還する。怪物のクオリティーが以上に低い。
制限時間
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