劇場公開日 2019年5月3日

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「演技で魅せる、哀愁漂う復讐劇」ザ・フォーリナー 復讐者 ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5演技で魅せる、哀愁漂う復讐劇

2018年11月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

『96時間』『イコライザー』など怒らせてはいけない人気のアクション・スリラーにジャッキーverが新たに誕生した。スティーブン・レザー原作の「チャイナマン」を映画化し、全米初登場3位、cinema scoreでA-、IMDbで7.0と高評価の本作がついに、2019年日本にやってくる。

オープニングから悲しい展開があり、リアルでいて決してハッピーエンドではないこの復讐劇はジャッキーが長年培ってきた最高の演技力で魅せてくれる。アクションに関しても銃撃戦や実践型の格闘など濃密なシーンがいくつかあった。心を鬼にして立ち向かうところから復讐が終わるまで、表情から伝わるエモーションの激しさ&複雑さが観客にストレートに入ってくる。

また、『ドライヴ』の作曲家が創り出すシンプルかつ緊張感のある音楽は映画の色にとても合っていた。原作をかなり改編していたが、期待を超えた濃厚かつ見応えのあるアクション・スリラーに仕上がっていた。50年以上の俳優人生で改めて新境地を開いたジャッキー・チェン、アクションだけでなく演技も一流だった。

ゆう