「闘わない限り搾取される」マルリナの明日 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
闘わない限り搾取される
クリックして本文を読む
加害者と被害者のやり取りが一見淡々としてんのね。そこが恐い。
未亡人の家に男がやってきて『後から仲間が来る。金も家畜も全部もらう。時間があれば全員でお前を犯す』って告げるの。「逃げればいいのに」とも思うけど、逃げたって行くとこないんだよね。
それで仲間が来て、未亡人は夕飯を作って出すんだよね。『作れ』って言われたから。そうすると会釈すんの。「後でお前を犯す」「この人に犯される」って関係性なのに、会釈。恐い。
そこで未亡人は闘って、賊を返り討ちにすんの。犯されはしちゃうんだけど、最中に殺る。
すると未亡人は「正当防衛を証明する」って警察へ。この警察が使えなくて、守ってくれないんだよね。田舎だからしょうがない。インドネシアの広大な大地には警察力が及ばないエリアがあるんだよ。
それでも未亡人は闘って。未亡人の友達も最後は闘って。そして、未亡人の友達が新しい生命を得て、完。
女は闘わないと搾取される弱い存在であり、そこにつけ込む男は卑劣であり、それでも生命を産み出すのは女。
コメントする