「疑問がたくさんながらもかなり楽しめた」マルリナの明日 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
疑問がたくさんながらもかなり楽しめた
インドネシア映画でロケーションもその国でもマイナーで牧歌的なスンバ島ということで、疑問だらけで何度か無知の不安みたいなところも感じたけれど、概ね楽しめた。
女性が撮ったような作品だというところがビンビンと伝わってきたし、明快なストーリーテリングだったので、気持ちよく作品を堪能できた。
とはいえ知らないことだらけなのでパンフレットを買ってしまったのだが、それが結構すっきりと問題を解決してくれた。
女性監督の映画とはいえ、原案は違うらしい。ロケーションとなったスンバ島はまさに映画で語られているような環境。ジャカルタ出身で都会っ子の監督はスンバ島の風景を見て、西部劇のアイデアを持ったらしい。ナシゴレンウエスタンとはよく言ったもの。日本の時代劇なんかも参考にしている等々、パンフによってかなり映画の全体像を把握できた気がする。
ラストのカオス感には色々とメッセージ性みたいなものを捉えようとしたけれど、個人的には何にも見いだせなかった。でも、内容は非常に面白かった。
コメントする