「ロクデナシは斬首でOK」マルリナの明日 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ロクデナシは斬首でOK
スマホのある現代ながら、呼んでも警察が来ないほどのインドネシアの僻村で、7人の強盗団と戦う美しい未亡人の、慟哭を見ました。
西部劇っぽかったです。
情緒的かつ(殺人に踏み込む)心理的葛藤を表すことに比重が置かれ、間が独特で、ところどころで少しかったるく感じる部分もありました。
作中に出てくる鉈のような重くて厚い刀は、体重を乗せて叩き斬るのが基本。
主人公マルリナのような華奢な女性でも、屈強な強盗の首を、胴体から切り離すことができます。
画面的な説得力あり。
女性に人権がなく、飯を作らせて財産を巻き上げ、犯すのが当たり前のような、時代遅れの男性の価値観を批判しているようにも見えました。
出てくる男たちが、一人を除いて、全てロクデナシのクズで、強盗団以外の連中の首も切り落とせばいいのに、と思うことしきりでした。
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