「ストーリーには惹かれる要素がありませんでした」アバター ウェイ・オブ・ウォーター Bigcatさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーには惹かれる要素がありませんでした
配信やテレビ放送(あったのかわかりませんが)でも一度も見たことがなく、2025年10月のリバイバル上映で初鑑賞。
残念ながらストーリー展開が前作よりも格段に劣化していて、見るに耐えませんでした。誰かに、「どんな話だった? 」と観賞直後に聞かれても、何も答えられないような空虚さを感じました。
登場キャラクター数が多めなのもいただけません。うまいストーリーの作品であっても誰が誰だか把握しにくくなりがちなところ、本作品のまずいストーリーの中では、作品全体を理解不能にさせるだけで逆効果と思いました。
とはいえ、誰であるかわかりやすいあの大佐(のようなもの?)を出すのは最悪です。死者を生き返らせているようなもので、これをやってはもう何でもありの世界で、ストーリーも何もなくなってしまいます。
1作目が気に入り、続編をリアルタイムで楽しみにしていた方には、10年待ってこのような内容ではがっかり感が大きかったのではないでしょうか。
映像面は、1作目と全く違和感なかったです。まるで1作目のすぐ翌年に公開された作品であるかのように、差が感じられませんでした。1作目の素晴らしさをそのまま維持するためあえて、ということであれば良いですが。10年たってから公開された続編ですので、10年あっても何も進化がなかったようにも見えてしまいます。
3作目が間もなく上映されるということでのリバイバル上映と思いますが、2作目の出来映えからすると、見に行くか本当に悩みます。ここまで批判的なコメントを書いたので、いちおう1回は自分の目で見るつもりですが、途中退場はしないで見られる程度の水準は備えていただきたい限りです。せめて大佐はもう出てこないといいですが。
コメントありがとうございます。
1作目のテーマの1つにもなっている侵略戦争について、実感を持てる人生背景・文化背景がないと、本当の意味ではこの作品のメッセージは受け止めきれないのではないかと思いました。
3作目をもし見に行く場合は、その点は忘れず念頭において鑑賞します。
