劇場公開日 2022年12月16日

「「すごい!」であって、面白い!に ならなかったのが残念。」アバター ウェイ・オブ・ウォーター callさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「すごい!」であって、面白い!に ならなかったのが残念。

2023年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これはすごい。
「すごい!」であって、面白い!に ならなかったのが残念。

映像美は圧倒的で水の表現力は最高といえるでしょう。
しかし前作を見たときのような「ふぉぉぉ!!!!」っと叫びたくなるような興奮がありませんでした。
自らの感性が10年前より老いたのか、第一印象で「今回のはすごいゲーム映像」って思ってしまったからなのか。

直前に前作を見ていなければ、例えば10年前の前作がすごかったからと映画館に足を運んだ人は、
「あれ、ええと、だれだっけ……」ってなること請け合い。しかも重要そうな人物も説明なしにポンっと出てくる。

いやまぁ、前作見ていない人が今回を見に来るとは思えないのだけど、
前作を忘れている人が見に来ることもあるんじゃないかしら。
冒頭に数十秒かけて「これまでのあらすじ」と「主要登場人物」を紹介するだけでよかったんではないか。
それから本作の「で、こいつが…」と新登場人物を紹介する。この数十秒の手間を惜しんだか、不要と切り捨てたか。
それで切り捨てられた視聴者は思ったより多いのではなかろうか。

さて。
映像美は言うまでもありません。最高峰です。
ストーリーについては難ありです。回収されないくせにやたら押し出してきた伏線(第三部への布石だとは思いますが…)と、
前作を覚えていなければ何しているのかさっぱりなところ、各自の行動理念が微妙によくわからんところ(合理的であれとは言いませんが無茶はちょっと…)

が、総じて楽しい作品なので「前作を見てから」という前提で、年末年始の映画として見に行くならばおすすめできます。

下世話な話。あんだけ露出度の高い服装なのに際どいところは一切出さず(これはコンプラ的にそうなんでしょう) しかして「思春期のふくらみかけのおっぱい」の下乳・横乳の描写に異常なこだわりを感じたので、製作陣にとんでもないスキルの変態紳士がいらっしゃると思いました(笑

call