「没入感がすんぎょい。」アバター ウェイ・オブ・ウォーター せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
没入感がすんぎょい。
前作から10年、4人の子供ができ、守るものができたジェイク達が敵から身を守るため水の部族の集落に移住する話。
見に行く前はあと3作も作るのに3時間越えとか絶対許せん、という気分で行ったけど、今年見た3時間コース映画の中では1番体感短かった。それも全景を捉えてる画面が、アース系のドキュメンタリーテイストで「こういう生物本当にどこかにいるんじゃないか」と思わせてくれて没入感が凄かったから。
もはやCGが凄すぎて、逆にたまにフル人間が出てくるとうっすらグリーンバックが見えるような気がする謎の現象が起きた。すごいサービスショットは沢山あったけど、個人的に1番良かったなと思うのはガラス越しの景色の見え方の表現かなぁ。水族館にいるみたいだった。幼稚な感想(笑)
でもやっぱり絶対もっと短く出来たはずで、ストーリーが動かない割に綺麗な映像のサービスショットがやたら多い。海の綺麗ショットどんだけやりたいんだよ(笑)「さぁ!この綺麗な画を見てくれ!(ドヤ)」感がすごい。これを見せるよりもっとスパイダーとクオリッチの交流を描いてくれないと、最後のあの展開に納得がいかないよ。
あまりにクオリッチへのヘイトを高める描写が多すぎて、3時間ヘイトを溜め込まされたが故に、最後1時間は、早くコイツをいちばん残酷で苦しむ方法で殺せ!以外の感情しか抱けなかった。ラストあれじゃ割に合わないって〜。もしかしたら今後ちょっとずつクオリッチが変化するのかもしれないけど、もう殺して良いレベルだったぞアイツ。行動原理が単純に自分の復讐のためだけなのヤバいって、まだ部族の資源奪いたいの方がマシだって。
まぁでもこんな風に人間側を完全に否定するのは前作からちゃんとブレてなくて、自分も人間なのにこんなヤツら殺してしまえー!!って思ってたもんね。巨大な魚を捕獲するのとか、おそらく今の鯨漁ってあんな感じなんだろうなぁ。ドキュメンタリーでクジラは人と同じように恐怖も感じるって言ってて、そこも今作に出てきた巨大魚と似てる感じする。