「進化して普通になった」アバター ウェイ・オブ・ウォーター ますぞーさんの映画レビュー(感想・評価)
進化して普通になった
先日観た前作の4Kリマスター3Dが
初見でしたが今作は
東唯一のIMAXGTシアターまで
わざわざ出向いての鑑賞
これで吹田とともに
東西のGTシアターをやっと制覇
でどうだったか
それなりにスンナリ終わった
前作から考えれば
正直ストーリー的には無理矢理
繋げた感が否めない部分も感じましたが
この映画のキモは圧倒的なCGビジュアル
であることをかんがえるとそこは
10年以上の歳月を経て圧倒的に進歩
それを裏付けるための今作の海辺の
水滴での表現だったのだと思いますが
そこに圧倒される出来でした
3D表現も水面が目前で揺れ動いたり
効果的に使われていたと思います
そしてキャメロンさん特有の
メカギミックも要所で存在感を
相変わらず発揮していました
これが普通になっちゃった
んだけどね…
今作ではジェイクとネイティリは
所帯を持ち四人の子供(一人は養女)
をもうけますが守ることが増え
復讐のためにやってきた
クオリッチの生体データを
ナヴィに移植した転生体が
復讐しにくるという
なんでもありじゃんという図式
(まぁこういうチマチマしない
とこがキャメロンさんらしーんやけど)
ジェイク夫妻は相変わらず
メチャクチャ強いものの
家族も部族も守るために
トルークマクトを返上し
海辺の部族「メトケイナ族」
を頼ります
今作の主人公は
家族全体というべきなんでしょうか
ジェイクの子供たちは皆混血なので
指が五本あったりなど
周りと違う自分に悩みますが
それぞれが色々な体験するごとに
親たちも想像だにしない
能力を発揮していくことになります
でもジェイク夫妻は大事にするが
あまり子供のメッセージに
なかなか気づくことができない
もどかしさを観客は受け取る
事になります
このへんが今作の最も強い
メッセージでしょうかね
対するクオリッチも過去の
人間だったころにパンドラに
置いてきた遺児「スパイダー」
が野生児になってナヴィ達と
仲良くやっているところを
すぐ自分の息子(記憶の中から)
と把握しどうしても冷酷に
なりきれない部分も
表現されていましたね
メトケイナ族と心の友の
関係にあるクジラのような
「トゥルクン」など海洋が舞台で
あることを最大限に生かした
ビジュアル表現はインパクトが
ありました
個人的にはハンターたちの
船の先端についた爆薬付きのモリ
の次弾を装填するギミックが
すごく印象に残りました
ああいうとこのこだわりが
キャメロンさんだなぁと
あと潜水艇のキャノピーの
曲面で景色が歪む表現とか
CGで再現することを考えると
えらい高度なことを
やっていた気がします
そういう驚きのシーンが
いくつもあって192分
あっという間でした
なんか5部作?構成で
まだまだこんな200分近いやつを
今後も展開していくようですが
ストーリー的にはパンパンに
入り切っている印象なので
そんなに作っていけるのか
首をかしげるとこもありますが
ビジュアル面ではまた驚かされて
行くんだろうなと思います
IMAX3Dは迫力十分ですが
画角は関係なくなるのでどこで見ても
どの席から見ても見え方は変わらない
かもしれませんね