「前作の「映像革命」の上を行く「映像がリアルを超える」といった領域まで描き出すことに成功した作品。後半の戦闘シーンは必見!」アバター ウェイ・オブ・ウォーター 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
前作の「映像革命」の上を行く「映像がリアルを超える」といった領域まで描き出すことに成功した作品。後半の戦闘シーンは必見!
本作は、前作とは異なり「人間パート」がほとんどなく、地球から遥か彼方の神秘の星「パンドラ」の「先住民ナヴィ」を中心に描いています。
つまり、「CGを駆使した人間型の種族」が中心となっていて、正直、どの俳優がどのキャラクターを演じているのかさえ分かりにくい状態です。
この「先住民ナヴィ」の家族愛の物語が全編を通して描かれていますが、やはり本シリーズの最大の見どころは「究極的な映像体験」でしょう。
そのため、本作の感想は、見た劇場の設備の状況にも左右されるような気もします。
とは言え、後半の戦闘シーンについては、「海」を舞台にしているため、ジャームズ・キャメロン監督ならではの「タイタニック」的な要素だけでなく、アクション映画の金字塔として名高い「ターミネーター2」を超えるような壮大な映像が繰り広げられ、まさに「映画史に残る必見の映像」でした。
前作同様に「パフォーマンス・キャプチャー」を採用していて、今回は、水の中でも行なったため、撮影機材の開発はもちろんのこと、俳優陣は、水の中で息を止めながら自然な演技をし続けるといった想像を絶するような撮影を敢行するなどし、前作の「映像革命」の上を行く「映像がリアルを超える」といった領域まで実現できています。
物語自体は王道的なものですが、唯一無二の「究極的な映像体験」と「没入感」を実現できた点だけでも十分すぎる程「最高峰な作品」と言えるでしょう。
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