「シリーズ化を前提とした展開に、尻切れトンボの感は否めない」アバター ウェイ・オブ・ウォーター カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ化を前提とした展開に、尻切れトンボの感は否めない
3D眼鏡のテストもなく突然開演、
前回の回想だ。
元海兵隊員のジェイクは、パンドラ星の一員となり、
家庭を築き子どもたちと平和に暮らしていたが、
再び地球人が大挙してパンドラ星に現れ、
家族は神聖な森から逃げ出す。
その行先は未知なる海の部族のもとへ身を寄せる。
しかし、その美しい海辺の楽園にも既に地球人の侵略が始まっていた。
こんな地球人による星パンドラ侵略のストーリーなのに、
侵略リーダー私怨によるジェイク捕縛、殺害へと小ちゃい話に流れて行く。
アバターの何処がいいのか?
それはパンドラ星人の後髪とパンドラ生物の触手が直結された時、
相互に信頼関係で一体となってシンクロし過去と星パンドラとがネットワークに繋がるところがたまらない快感と壮大な宇宙誕生へ広がるのだが…
キャメロン監督は今回、流麗な映像技術に凝り固まり、ストーリーよりも崇高な自然よりも破壊破滅的な戦闘が好きなのだろうか、
圧倒的に繰り返される戦闘場面には辟易してしまう。
そして、巨大な戦艦的漁船が転覆する場面では、
あろうことか思わずタイタニックを思い出し失笑してしまった。
どうもこの映画制作13年間に、
彼の監督人生キャリアを大回想する大展覧会へと繰り広げられ、
貧弱とも思えるストーリーが後味悪いものとなった。
次回、その次も2年毎にある様なので、期待したい。
I'll be back
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