「究極の映像体験」アバター ウェイ・オブ・ウォーター 刀さんの映画レビュー(感想・評価)
究極の映像体験
IMAX3Dで鑑賞。
AIが人間を超える日が来ると言われている今、映画が現実を超える日が来るかもしれないと感じた。もはや今作は、現実を超越してしまったかもしれない。
将来、これ以上に技術が発展すると、映画はどの次元までいくのだろう。これから先、どんな映像体験が待ち構えているのだろう。そう考えると、期待よりも少し“恐ろしさ”の方が上回ってしまうかもしれない。
〈2022年12月26日追記〉
「映画」は私たちを現実逃避させてくれるある種の「魔法」だと思う。今作を見て、ジョルジュ・メリエスの『幾つもの頭を持つ男』という作品を思い出した。今から100年以上前の作品だが、多重露光を駆使したその映像は、多くの人々を驚かせたことだろう。当時は、それがきっと“最新技術”であった。そして、その驚きは、現代で『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を見た私たちが感じたものととても似ているのではないか。時代は違えど、最新技術は更新され続ける。その度に、その時代の人々は映画に驚かされ、映画に夢をみてきたはずだ。メリエスもジェームズ・キャメロンも様々な「魔法」で私たちに現実を忘れさせる。私たちはその魔法使いによって生み出された映画にただ身を委ねれば良いのだろう。「アバター」シリーズはまだ3作品も続編がある。この先、どのような映像体験が待ち構えているのか、とても楽しみだ。
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