「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」アバター ウェイ・オブ・ウォーター グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし
大画面のIMAX3Dという装置は、この圧倒的な映像美のためにある‼️
と言いたくなるほど素晴らしい体験でした。
ストーリー的には、序盤、中盤、終盤という感じで展開されますが、中盤の〝海の民〟になっていく過程は、ほとんど『宇宙水族館‼️』と叫びたくなるようなスケールの躍動感と、精緻で繊細な命の共演に時を忘れてしまいます。
荒々しいまでに迫力ある生命と次男の交流。
神秘的なまでに美しく儚げに見える生命と戯れるのはキリ。
この続編のモチーフ。
私にはどうしても『風の谷のナウシカ』と『もののけ姫』の影響無しとは思えませんでした。
その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。
野辺のおくりのようにも思えるあのシーンの金色の絨毯のようなさま。
王蟲のこどもを助けるために酸の海で傷ついたナウシカの脚を治癒しようと王蟲が差し伸べた金色の触手、その時のナウシカの横たわる姿。
自然との調和や共生を重んじる弱い民(家族や帰属集団を守る時の精神的な強さに比べると、外に出て戦う気などはさらさらないので、武力的には弱い)を、武力でねじ伏せようとする理不尽な武装集団という構図。
普遍的で大切なテーマ……逆に言えば、物事の解決を暴力的手段に訴えることを、古代から現代まで何度も懲りずに繰り返している人間の愚かさがちっとも改善されていないから結果的に普遍的になってしまった、ということなのだと思います。
そういえば、最近、宮崎駿監督が、今や常習犯的な⁉️引退宣言撤回というか、つまり、新作を作ってる、という嬉しいニュースを耳にしたばかりでもあり、今から楽しみで仕方がありません。
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