劇場公開日 2018年4月28日

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「面白かった」スーパーシチズン 超級大国民 赤忍者さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白かった

2018年10月20日
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鑑賞方法:映画館

昔の日本の匂いも濃く残る、台湾映画独特の感触。
現代シーンのロケ撮影では、台湾の生活風景を写した映像をただ眺めているだけで全然飽きない。友人に会うのに電車に乗っていくシーンなど良かった。
主人公は冒頭では今にも死にそうな老人なのに、あちこち元気に動き回ったりガシガシ山に登ったりして凄い。また主人公の娘を演じる女優さんが幼少時代も現代も、どちらも美しい。
わりと情緒的な、メロドラマっぽい演出で物語は進んで行くが、これはこれで面白い。背景にある皇民化政策とか白色テロといった抑圧の歴史について、教科書的知識しか持ち合わせていないので、当時の人達がどんな目にあったのか、こうした映画を見て思いを馳せるしかないのだ。

どんぐり