タイムトラベラーの系譜 サファイア・ブルーのレビュー・感想・評価
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恋愛指南
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ロンドンを舞台に若いタイムトラベラーのカップルの恋愛模様と怪しげな秘密結社の陰謀を絡めたジュブナイル向けのSFチックな冒険ファンタジー、見どころは忠実に再現された中世のファッションや街並みでしょう、本作では持論を唱えるシェークスピアまで登場。
ドイツのJ・K・ローリングと称される人気作家ケルスティン・ギアさんのタイムトラベラーの系譜シリーズ3部作(ルビー・レッド、サファイア・ブルー、エメラルド・グリーン)の第2作目、多少説明はしていますが、やはり1作目からご覧になった方が良いでしょう。
主人公は16歳の少女グウェン、特殊な遺伝子を持つタイムトラベラーには宝石の名の通称が付けられており彼女はルビー、パートナーはギデオン、トラベラー名はダイヤ、本作の題名のサファイアはルビーの従妹とされていたルーシーのトラベラー名、本作でルビーの出生の秘密が明かされる。
ルビーは亡霊が見えるし会話もできる、本作では雨どいの飾りの石像とされるガーゴイルの魔物セメリウスが登場、魔物というよりマスコットキャラ、ルビーの言動にツッコミを入れたり、多少は手助けもしてくれます。
1作目は主に物語の設定、人物紹介の序章程度、肝心のクロノグラフ(タイムマシン)の秘密や秘密結社の真の目的などが明かされるかと期待したが完結篇に持越し、では本作は何かというと、まるで若者への恋愛指南書のようなので、おじさんには今一退屈でした。
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