「ファンへのできる限りの最高のおもてなし」仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー シネマニアV3さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンへのできる限りの最高のおもてなし
そもそもの企画時点で難しい計画だったはず。昨年の平成ジェネレーションズもかなり短い期間で書いたり、撮ったり、オファーしたりと大変でした。汚点もあるだろうけど、オリキャスを見れるだけでもまあ楽しめるでしょうという軽い気持ちで劇場に入りました。しかし
本当に、よくぞ本気でやってくれた!!!!!感動したぞ!
もちろん、今回もアイツとアイツは絡ませるべきだろ、とかここにアイツが居てほしかったとか色々ありますけど、許せる!前作の坂本監督と今回の上堀石監督に共通しているのは、細かな演出と小ネタで猛烈にファンをもてなしまくるところだと自分は思いますw違う点は坂本監督がアクションそのものとフォームごとのスペックに重点を置くのに対し、上堀石監督は人間ドラマ、そして独特のカメラアングル。助監督をやっていたからこそ彼が知っている各ライダーの特徴を生かしつつ、ずっと自身が撮りたかったのであろう画を見ることができました。凄く見やすいし、かっこよく見せる方法をわかってらっしゃる!(仮面戦隊ゴライダーとⅤシネマ仮面ライダースペクターで実証済み)病院のCRメンバーの長回し、ゴーストの初登場シーン、バイクアクションがお気に入りです。
ビルドとエグゼイドの話のつなげ方もうまかったです。キャラ崩壊することもなくよく組み合わせられたなと、感心しました。CRメンバーのドクター、ライダーそれぞれの活躍。戦兎の謎解き、龍我の成長劇(これはちょっと浅かった)とメインの彼らは全くぶれることなく現役としての務めを全うしていたのではないかと。大槻ケンヂ扮するカイザーも味のある悪役でしたね。歴代最強の敵と謳われることに説得力は感じました。戦兎に関する謎はうまくぼかしてはいましたが、映画としてはちょっと消化不良ですかね。まあ、だとしてもよくやった。よくやったんだよ!w
レジェンドライダーの活躍する場もいい感じにベストマッチしていました。各ライダーの時間軸をうまく使い、フォーゼメンバーの衣装、演出、そしてはじまりの男となった鎧武の活用の仕方など、パラレル設定の使い方は正直言って元祖のディケイドより上手だと思います。見たらだれもが挙げるであろうレジェンドは、やっぱりオーズです。渡部秀さんと三浦凉介さんの掛け合いと表情の演技は映画で輝く点の一つです。ホントにこの二人だけでも作品をとれるレベルw今後の活躍にもぜひ期待したいです。ゴーストはなぜ映画だとあんなにもかっこよく見えるんでしょうか!?w各作品を経てからのタケルは成長し、いいバランスでエグゼイド勢をサポートしていました。
さあ、総括して改めて感じたことがあります。
登場キャラ全員に見せ場があった!です!スケジュールの関係で全員がガッツリ出ていたいたわけではありませんが、厳しい条件下の中でそれぞれの味を可能な限り抽出した一本だと感じました。なんなら、また新たなライダーのスタートとすら思えるくらいの熱がありました。お金があるのにソフト化を待とうとかほざいている連中は放っておきましょうw
最終評価は97点です。
仮面ライダーアマゾンズ完結編も、必ず、見ます!