LOUのレビュー・感想・評価
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忘れものを、届けにきました。 幼少期にのみ見えるモンスターを描いた、ピクサーらしさ溢れる小品。
幼稚園の忘れ物ボックスの中に住む不思議なモンスター「LOU」と、人のものを無理やり奪ういじめっ子J.J.が織りなすドタバタ劇を描いたファンタジー・コメディ。
監督は後に『War Is Over!』(2023)でアカデミー短編アニメ賞を受賞するデイブ・マリンズ。本作は彼の監督デビュー作である。
「人知れず動き出すオモチャ」や「ベッドの下の怪物」など、幼少期にのみ見える“モンスター“を扱う事に長けたピクサーらしい短編で、謎の存在「LOU」との出会いを通して成長する少年の姿をハートフルに描き出している。
『モンスターズ・インク』(2001)を思い起こさせる内容だが、監督のピート・ドクターは本作の製作総指揮を務めている。また、マリンズ監督はこの作品にアニメーターとして携わっていたという経歴がある。
正に本作はもうひとつの『モンスターズ・インク』であると言えるだろう。
2つの野球ボールを目玉に見立てたLOUのヴィジュアルは結構強烈。なんなら最初のうちは普通に怖い。
しかし、遊び道具が『E.T.』(1982)を彷彿とさせる赤いパーカーにごちゃごちゃとくっついただけのモンスターがだんだんと可愛らしく見えてくるのだから不思議である。やはりモンスターを描かせたら、ピクサーの右に出るものはいない。
セリフは一切無く、ストーリーはキャラクターのアクションと表情の豊かさによって伝えられる。この映画を観る子供たちが細かいニュアンスまで理解出来るとは思えないが、それでも「ひとのものをとってはいけません」という道徳的なメッセージはストレートに響く筈だ。
『カーズ/クロスロード』(2017)のオマケとして同時上映された作品だが、明らかにこちらの方がクオリティが高い。この作品を長編にして、『クロスロード』の方を短編にすれば良かったのにね。
素敵な展開
ガラクタ箱からオバケが出てきて、いじめっ子を懲らしめるような話です。結局、ガラクタでは ありませんでした。
子ども達の大事な物が複数あの箱に入ると、魂が宿るのでしょうか。謎です。
アクションシーンのクオリティが高くて見応えがありました。
素敵な展開になるので好きな作品です。
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