禅と骨のレビュー・感想・評価
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史上初の予算ゼロ映画 (監督談)
・母と自分のつながりを描きたかったミトワとその家族の物語
・禅と生涯向き合いながらも、家族をひっぱたいてしまうミトワの愛おしさ
・松永さんがいちばんミトワの想いに寄り添ってるけど、何者だよ?
・フリマでミトワ作の陶器等を売って映画の予算を集めようとする発想が、すごい。
(斬新なプロモーションの手法ともいえるかも)
・静さんのクセの強さがすーごい。
・予算ゼロの映画なのに、静さんと仲良くなるために、監督が呑みで40000おごるという修行のような制作(監督談)
・戦争をした国同士を祖国にもつ混血の人たちはどんな気持ちなんだろう。
激動の人生を描いている割に・・・
戦争をまたいだ激動の家族を描いている割に、正直面白くない。面白いとかそういう部類の作品ではないのかもしれないけれど、終始退屈な感覚に支配されていた。
質は良いと思ったし、密着度も取材力もすごいと思ったけれど、すさまじい人生がすさまじいものと伝わってくることがなかったような…。
個人的には、使用されている音楽が合わなくて、全てにおいて良い印象を持てず─。
タイトルと内容が、なんかしっくりこない印象。どう捉えていいのか、正直迷う。
今年邦画NO1
余り予備知識もなく観る。
足掛け10年?
途中で制作の意図、流れ 変わるも
日本と米の間でゆれたミトワの素顔を
映し出す!
「ヨコハマメリー」も10年前に見ているが、監督がこんなに若かったとは。
必見!
悟りって?
禅の人と認められ、茶道の人と認められた人が「我」のままに生き、家族や大事な周囲の人(映画スタッフなど)と多くの軋轢を生み解決せぬまま逝ってしまう。思わず、「あんた、悟ったんとちゃうんか⁈」と突っ込みたくなるなぁ。生きるって難しい。
骨!
2017/08/24、映画ランドさんで当たった、ユーロスペースでのシンポジウム付き試写会で鑑賞。
日系アメリカ人の禅僧、ヘンリ・ミトワの一代記。
ドキュメンタリーの中に、ドラマあり、アニメあり。
ドラマパート、ヘンリ役のウエンツ瑛士さんや母親役の余貴美子さんなど、キャストも豪華です。
日本にいれば父親がアメリカ人だからと特高警察につきまとわれ、アメリカに渡れば母親が日本人だからと強制収容所に入ることになるヘンリさん。
声高に戦争反対を叫んでいる映画ではないのですが、国と国が争う戦争というものによって、人がその人格や個性でなく属性でのみ判断されることの恐ろしさや愚かさが、確かに描かれています。
ヘンリさんが晩年『赤い靴』の映画製作に取り憑かれたようになったのがなぜなのか、わたしにはわかったようでわからないのですが、映画が最終的にかたちになったことは、嬉しく思いました。
しかしそれにしても、ヘンリさんと次女の静さんのキャラクターが強烈すぎます(笑)
ドラマパートの余さんも相当存在感がありますが、それをかき消すほどの個性的言動。
でも、言葉にしていることがすべて本心とも限らないし、本心のすべてを言葉にし尽くすということもないだろうし、だから、本当は心の中で二人がお互いを愛しく思っていてくれたらいいなぁというのは、ファザコンのわたしの願望ですね。
ドラマパートでヘンリさんのお兄さん役がチャド・マレーンさんなのですが、ウエンツ瑛士さんと会話すると日本語のカタコト具合が目立っちゃって、お兄さんも日本生まれ日本育ちだよね? とツッコミたくなったのは内緒です(笑)
面白いけど、ポイントぼやけてる
そりゃ確かに面白い。
横浜メリーの中村監督の作品なだけある。
しかし、あまりに年月をかけて練り上げ過ぎて焦点がぼやけたのかも。
何がポイントなのか分からなくなっているのが残念だ。
人それぞれ理解してくれれば・・・とはいえ、ふざけ過ぎ?
しかしながら、凄い力作であり、一見に値するので是非お勧めしたい。
長く、ひっそりとヒットする作品であることは間違いない!!
やりたいことをやって生きる
横浜でドイツ系アメリカ人と芸者の間に生まれたヘンリー・ミトワの生涯を追う
成人になるまで横浜で育つが、見た目が白人ヘンリーはスパイだと疑われる
そのため、アメリカにいる父を頼ってアメリカに渡るが第二次大戦が勃発
日系の血を引く彼は、日系人の収容所に送られてしまう
戦後、日本に戻った彼は禅の精神に傾倒し、京都で禅僧になる。
という、彼のコロコロと変わっていく波乱万丈の人生が面白かった
禅僧になるぐらいだから、きっと穏やかな人なんだろうと思いきや、家族は彼を「独裁者」と呼ぶほどに勝手な人だったのだそう
そんな人間性も魅力的な人だった
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