「答えは自分の言葉で」家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)
答えは自分の言葉で
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映画公開時に、こんな小ネタを題材に1本創ってしまうからには、何か鑑賞に堪えるモノを仕込んでいるのだろう、と気にはなっていたが、結局見逃した。
で、今頃になってレンタルで鑑賞。
良い話だった。
最初のエスカレートしていく「死んだふり」はさすがにリアリティは薄いが(サラリーマン家庭の家計を土台から揺さぶるほどの経費がかかりそう笑)、職場の同僚たちの結婚観も含めて様々なエピソードを交えながら丁寧に平凡な夫婦の平凡な話を引っ張っていくのはさすが。
「月がきれいですね」
「死んでもいいわ」
のやり取りは高校時代に流行ったな…とか少々こそばゆくなるセリフも、榮倉奈々がやると良いよね~
そら、榮倉奈々に「月がきれいですね」なんて言われたら、ほんと死んでもいいわ(笑)
即答するってば(笑)
…それはさておき、「なぜ死んだふりをしていたのか?」という問に対する「答え」をサイレントにしたのは粋な演出。
というか、ここを言葉で説明した途端に映画すべてが野暮になってしまう。
ヒントは映画の中にこれでもかというほど転がってるので、あとは見た人がそれぞれ、自分の妻や夫を思い浮かべながら自分の言葉で形にすべき、ということかな。
そしてラストで爆笑して気持ちよく観賞し終えた(笑)
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