劇場公開日 2017年8月5日

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「禁じられるほど燃え上がるプラトニックラブの衝撃の結末(笑)」エブリシング Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5禁じられるほど燃え上がるプラトニックラブの衝撃の結末(笑)

2017年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

全国5館しか上映していないけど、一応、全米初週3位になったヒット作。全米ベストセラーのヤングアダルト小説が原作なので、"恋に恋焦がれる"世代向けの作品である。究極のプラトニック設定だ。

生まれつきの免疫不全の難病のため、厳重に衛生管理された屋内で過ごさなければならないマデリン。ウィルスや細菌に晒されることは死を意味し、18歳になるまで自宅から外出したことがない。接触できるのは医者である母親と、看護婦のカーラと同世代のその娘だけ。ある日、隣家に越してきた青年オリ―と窓越しに知り合い、メール交換をするうちに二人は惹かれ合っていく。

病弱なはずのマデリンを演じるアマンドラ・ステンバーグが、健康的な肉体美を見せつけるし、オリ―を演じるニック・ロビンソンは可愛いイケメンだし、ツッコミどころ満載。近づけない2人のプラトニックラブは、逆に激しく互いを求め合う。むしろムラムラするかもしれない。

母親からは二度とオリ―に関わることを禁じられたマデリンだが、ガラス越しの恋愛は、禁じられるほど盛り上がっていく。そしてここからの展開が、もの凄いんだなぁ!

あまりにも斬新な結末に、"これは!"という驚きを得られるか、もしくは失笑するかもしれない。初恋に憧れる世代だったら、きっとたまらん。

"愛"とか"恋"とかを知り過ぎたオトナにはナンセンスなので、純心を失った人は近づいてはいけない。よく割り切った完成度の高いヤングアダルト映画である。

(2017/8/13 /新宿ピカデリー/シネスコ/字幕:杉田朋子)

Naguy