劇場公開日 2017年7月15日

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「苦しいよ、、ぱつきんクリスティアン、、」ハートストーン ikemencorrectorさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5苦しいよ、、ぱつきんクリスティアン、、

2022年5月20日
iPhoneアプリから投稿

最初はヨーロッパの子供たちの青春時代が描かれてる感じがして、アイスランドだし、すっごい自然も広大で、私達がイメージする海外(アメリカとか)とはまた違った神秘的な場所で一生忘れないような夏を幼馴染と過ごしてて、素敵だった。でもどんどん性に目覚めてきて自覚していくあたりからクリスティアンの立場が苦しすぎて、終盤ソールとの関係が前とは違うのも、お別れの際に、もうこれが最後なんだろうなっていう、、、、。クリスティアンのあの小屋での号泣。自分を受け入れてもらえないだろうって。特に恋をしている相手には「冗談はやめろよ笑」みたいな態度取られて、でも幼なじみで男同士で。あぁ、、苦しかった。そしてソールがクリスティアンのこと、もう戻れないこと、全部気がついた時には全てがもう終わってて。もう戻れない。本当に背景が冬になったくらいから不穏な空気と景色で、曲も悲観的で、エンドロールも悲しくて、すっごい後味悪い。すっごい、お互い純粋だったからこそね、、、
しかも最初の方はクリスティアンがソールを引っ張って言ってる感じで、クリスティアンの方がモテそうなのに、でも後半からはクリスティアンが追いかけるっていう。
なんか珍しいよね、だいたいこういう同性愛の映画って、少し内気な主人公がもう一人のキラキラした方に恋に落ちるっていう感じ、だいたい最後は結ばれないけど、それでも一度はお互い心が通じ合う時がある。でもこの映画の場合、まず新夕の方が主人公に恋して、しかも主人公は全くのストレートで、最後まで一度も実らず。というか、性を自覚した瞬間から少しずつ距離ができていくっていう。まじで映画としてはこう、いいのかもしれないけど、本当に幸せになって欲しかった。そろそろ結ばれるBLを見させてくれ( ; ; )

ikemencorrector