「改変に次ぐ改変の末たどり着いたアネモネの幸せ」ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション オレさんの映画レビュー(感想・評価)
改変に次ぐ改変の末たどり着いたアネモネの幸せ
人類殲滅を目的とした殺戮マシン「エウレカ」の7番目「エウレカセブン」が突如未来の東京に降りたった。
破壊を繰り返す「エウレカセブン」を止めるべく動き出した秘密部隊に所属する石井風花アネモネを描いたエウレカセブン新三部作の第2作目。
改変に次ぐ改変で大不評を呼んだ前作から約1年。悲劇のヒロインの名がとても似合う本シリーズもう1人のヒロイン、アネモネを主役に迎えた作品となっており、前作以上の改変により完全に別作品となっている笑。
だがしかし。これがまた面白いから不思議だった笑。
まずそもそもで各登場人物のキャラクターや関係性がTVシリーズと大きく異なる。
アネモネは過去に父が失踪した暗い過去があるものの基本的には明るい美少女の存在で、かつて薬をキメて出撃した彼女とは全く別の存在になっていた。
またドミニクに関して言えば人間ではなくアプリと化していた。ある意味時代を捉えた今時采配笑。しかもコンシェルジュという存在でかなり頼りになる存在笑。
ある意味メインの2人の立ち位置はTVシリーズと逆になっていた感じがしたがそれはそれで新鮮でアリだった。
また今作終盤の病みエウレカの辺りで相当話がわからなくなるが、それを乗り越えた辺りのガリバー・ジ・エンドのキレキレのアクションシーンとTVシリーズにはあまりなかったエウレカとアネモネががっつり話し合い助け合うシーンが待っていてこの描写はTVシリーズファンにとても刺さる内容になっていると思う。
とにかく普通に話してるアネモネが可愛いし病みから解放されたエウレカがアネモネに振り回されてる姿がとてもいいしで、この2人のこういう描写が観れると思っていなかったこともあってとても楽しく観れる笑。
そしてラストの演出で僕はTVシリーズと誓いました笑。
完全に吹っ切れた内容で2作目としてはなかなか良い出来だったと思う。
最終章はどう落とし込むのか楽しみですね。