劇場公開日 2017年10月28日

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「【高校卒業を控えた3人の男が当てもなくカラフル過ぎるフロントガラス無きセルシオを走らせるハチャメチャ青春ロードムービー。未来が見えない中、おバカな事をすることで藻搔く若者達の姿は良かったかな。】」ポンチョに夜明けの風はらませて NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【高校卒業を控えた3人の男が当てもなくカラフル過ぎるフロントガラス無きセルシオを走らせるハチャメチャ青春ロードムービー。未来が見えない中、おバカな事をすることで藻搔く若者達の姿は良かったかな。】

2023年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

■男子高校生3人組の又八(太賀)、ジン(中村蒼)、ジャンボ(矢本悠馬)は、何となく毎日を過ごしていたが、卒業が迫ってきた。
 そんななか、彼らは仲間の中田(染谷将太)と共に卒業式を乗っ取ってライブをする計画を立てる。
 しかし3人は、ジャンボの父親の愛車セルシオを無断で借り、目的もなく走り出す。

◆感想

・太賀(今は仲野太賀)、矢本悠馬、染谷将太は、今や邦画若手俳優のトップクラスの存在になっているが、今作ではマダマダ若いな。

・彼らが道中出会う、駆け出しのアイドル愛を演じた佐津川愛美や、風俗嬢マリアを演じた阿部純子なども魅力的ではあるが、この作品での立ち位置はあくまでサブキャラでハチャメチャな旅の要素にはなってはいるが、そこからの発展が無い。

・卒業式でのライブシーンも結局、染谷将太演じる中田が一人で決行するが、阻止されるし又八が写真から勝手に父親だと思い込んだペルー人ミュージシャンに必死に会いに行くも実は父親でも何でもなかったとか、ストーリー展開が粗すぎる。

<今作の監督は、これ以降映画を公開していない。
 面白みは感じるが、特に響くモノはなく、ロードムービースタイルを取っているがロードムービーの面白さは残念ながら余り感じられなかった作品。
 但し、未来が見えない焦燥感の中、おバカな事をすることで藻搔く若者達の姿は良かったかな。>

NOBU