放課後戦記のレビュー・感想・評価
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あなたにはあなただけの月が見えていますか
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3回観ました。やっと書けるかなという理解度だ。終わってぐったりしていたので、最終日のみおりんの挨拶も頭にはいらない。(みおりんに)怪しいといじられていた監督が、この映画で現実のシーンはどこですか?という質問に答えていた。「最後のシーンだけです」ん?「最後から2番目のカット」じゃなくて?。とにかく私が書くのは現実のじゃないほうの感想だ。
ストーリーはたったひとつ。門脇瀬名は、手首を切って自殺しました。ただそれだけ。あとはこんな事になってしまった彼女の混乱した意識の世界の最期の瞬間と、起こった出来事のフラッシュバック。彼女の意識は重層化されてマトリョーシカみたいになっていてそれはみおりん瀬名の衣装で判別するみたいだ。1番中のマトリョーシカが彼女の中の人たちの世界。シーンはマトリョーシカの間を行き来繰り返し、間に彼女の強すぎる想いを象徴する巨大な月と、紙芝居的な絵物語が割り込んでくる。そしてこの絵物語の作者は実は彼女の中の人の一人、求邑知歌(窪田美沙さん)だ。思うにこれは物語というより、出口のない騙し絵ではないか。「ここを抜け出して現実に帰ろう」といってもその現実は・・。そして最終的には観ている人に自身への問いかけを要求してくる。
チープな感じと創る側の思い入れの強さ、荒削りな感じが(生徒会長の最期とか)、よくできたB,C級映画という感じ。欧州とかいったらけっこう受けそうな気がする。
ただキャッチコピーとかなんとかならないのかなあ。あれじゃ誤解されるでしょ。それともなんかの意図があるのでしょうか。
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